高知県北川村は、江戸時代から続く日本有数のゆずの名産地として知られています。しかし、近年は過疎化や農家の高齢化、後継者不足など様々な問題に直面しています。これに対抗する形で、化粧品メーカーのウテナとドラッグストアのウエルシアグループは、地域のゆず産業の振興に取り組んでいます。
北川村とウテナ・ウエルシアの関係
2019年、ウテナは北川村と包括連携協定を締結。続く2020年にはウエルシアも参加し、共に支援活動を開始しました。この取り組みの一環として、2024年11月12日、ウテナとウエルシアの社員15名が北川村を訪れ、直接ゆずの収穫をサポートしました。この活動は今年で6年目を迎え、毎年継続して行われており、地域の人々とのつながりを深める貴重な機会となっています。
ゆず収穫の現場
参加した社員たちは、収穫作業の大変さを実感しました。特に、ゆずの木には鋭いとげがあり、実を穫る際には細心の注意を払わなければなりません。高所の果実は高枝切りばさみを使用して慎重に収穫し、その後は昔ながらの搾汁作業も体験しました。このような直接的な経験を通じて、農家の方々の苦労や、ゆずの価値を理解することができました。
「北川村産業政策課」からは、この取り組みが村の魅力を伝える素晴らしい機会であるとのコメントが寄せられています。「収穫支援を通じて、村のことをより深く理解してもらえるのは嬉しいです。地域の課題解決にも役立つ活動となることを期待しています。」
地域への貢献と未来展望
ウテナの社員は、毎年この経験を通じて、北川村のゆずの魅力や農家の想いを深く学んでいます。今後も地域の活性化に寄与するため、北川村のゆずを使用した商品を多くの人に知ってもらう活動を続ける意向を示しています。特に「ゆず油」シリーズや「ユトワ」シリーズの拡販に力を入れ、地域の特色を活かしながら美しさを追求する商品開発に励んでいます。
サステナブルな製品開発
ウテナは、捨てられがちなゆずの種から良質なオイルを抽出し、持続可能なヘアケア製品「ゆず油」シリーズを展開しています。また、2022年からは、地域の子どもたちとの共同開発で「ユトワ」シリーズも発表し、教育支援にも取り組んでいます。今後もこれらの活動を通じて、北川村のゆず産業だけでなく、地域全体の発展を支援していく計画です。
まとめ
北川村のゆず産業を守るために、ウテナとウエルシアの連携はますます重要になっています。持続可能な形で地域に貢献できるよう、私たちも注目していきたいところです。北川村のゆずが持つ高い品質と、地域の文化を未来に引き継ぐための挑戦を応援したいですね。