IT企業のSE採用基準が明らかに!学生に求められるスキルとは
近年のIT業界において、システムエンジニア(SE)の採用基準が学生にとって重要な情報となっています。IT企業が学生に求めるスキルを深く掘り下げた調査が行われ、その結果が注目を集めています。本記事では、IT企業の採用担当者がどのような基準で学生を評価しているのか、また未経験者に対してはどのようなスキルが期待されるのかについて詳しく解説します。
調査の背景と概要
この調査は2023年10月2日から10月3日にかけて、IT企業でSEの採用業務に従事する105名を対象に実施されました。調査方法はインターネットを利用したもので、参加者からの信頼性の高いデータを収集しました。
調査の主な質問項目は、募集要項で学生に求めるITスキルや基礎知識、実際に採用が決定された学生のIT技術レベル、さらに未経験者に身に付けてほしい技術や採用基準に関するものでした。以下に主な結果をお伝えします。
求められるITセンス
調査の結果、募集要項において最も求められているITスキルは、なんと63.8%の企業が挙げた「Office (Excel、Word) などの事務アプリケーションスキル」でした。また、46.7%が「プログラミング言語(Java、PHP、Pythonなど)」を求めていることが分かります。このことから、プログラミングスキルだけでなく、事務スキルも非常に重要視されていることが伺えます。実際に採用された学生を見ると、30.5%が「入門的な内容に触れている」といった知識程度であったというデータも興味深いです。
完全未経験でも歓迎される環境
興味深いのは、約38.1%の企業が「完全未経験でも良い」と考えている点です。それに対し、実際に採用された中で最も多かったのは、やはり「入門的な内容」に触れた学生だったことから、未経験者には一定の入り口が開かれていると考えられます。
未経験者に対しては、入社までに「Excel」や「Word」などの事務系アプリに関する知識を持つことをかなりの割合で要求しており、76.0%が「Excel」を身に付けておくべきと確認しています。以下は、未経験者に求められるスキルの具体的な内訳です。
- - Excel: 76.0%
- - Word: 68.0%
- - PowerPoint: 56.0%
採用時の判断基準
プログラミング未経験者を採用する際の主な判断材料には、「面接時の印象や人柄」が88.0%で約8割を占めています。また「やる気や情熱」を重視する企業も76.0%と多く、基礎学力や適性検査よりも個人のキャラクターが重視されている印象です。
採用後の体制と新人教育
さらに、採用後の新人研修についても調査を行い、53.3%の企業が「一部外部委託している」と答えています。この回答から、企業が新人教育に対して外部の力を借りるスタンスがうかがえます。導入研修の方法には実務研修が64.9%、一斉研修が62.2%と、実践に基づいた教育が行われていることがわかりました。
まとめ
今回の調査によって、IT企業が採用を行う際の基準が明確になりました。特に事務スキルの需要が高まる中、プログラミング未経験者でもチャレンジできる門戸が広がっていることは心強いニュースです。これからIT業界を目指す学生は、基本的な事務スキルを身に付けると同時に、プログラミングに触れることが求められています。未経験からプロのSEを目指すために必要なスキルをしっかりと養い、自信を持って就職活動に臨むことが大切です。
より詳細な調査結果については、
こちらからレポートをダウンロードできます。
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