森本啓太の個展
2024-10-30 12:07:16

現代アートの新境地を切り開く森本啓太の個展、銀座で開催

現代アートの最前線が銀座にやってくる。2024年11月9日(土)から11月27日(水)まで、銀座 蔦屋書店のイベントスペース「GINZA ATRIUM」で開催される「KEITA MORIMOTO Illuminated Solitude」展は、現代アーティスト・森本啓太の初の作品集刊行を記念した特別な個展だ。古典的技法を用い、現代に生きる私たちの日常の中にも潜む静謐さと葛藤を描き出す森本の作品は、観る者に深いメッセージを投げかける。

森本啓太は、2006年に大阪からカナダへ移住することで、文化や環境が異なる新しい世界に身を置いた。その過程で十分な孤独感と人とのつながりを求める感覚の相反を体験し、それが彼のアートに多大な影響を与えた。彼の作品は、時に自動販売機やファストフード店、駐車場など、景観の中に埋もれている普遍的な瞬間を切り取ることで、私たちの日常の脆さや道徳的なジレンマを浮き彫りにする。暗い背景に盛り上がるドラマチックな光の演出は、レンブラントやエドワード・ホッパーを彷彿とさせ、まるでカメラのシャッターを切った瞬間を表現しているかのようだ。

本展では、13点の絵画作品を中心に、2021年以降に制作された作品が展示される。中でも、作品集の表紙を飾る2枚組の大作《Between Our Worlds》(2024)は、森本のこれまでの集大成ともいえる迫力を持っている。また、初となる木版画作品2点もお目見えする。これらの作品は、彼が掴み取った「曖昧な現実」の感覚をさらに深化させ、観る者の内なる感情に訴えかける。それぞれの作品には特定の物語はなく、観る者が自らの心の奥深くにある感情と対話するための「装置」として存在している。

アーティスト自身の言葉を借りると、彼の作品は「人間の心の深い部分にある真実が現れる瞬間」を捉えることを目的としている。展覧会を通じて、森本は「自分はここにいていいのか?」という疑問を抱く訪問者に、何かしらのインスピレーションを提供したいと願っている。この個展を訪れることで、日常の中に潜む特別な瞬間や記憶を再確認する機会を得ることができる。

入場は無料で、詳しい情報は銀座 蔦屋書店の公式ウェブサイトで確認可能だ。さらに、展覧会初日の前日、11月8日(金)にはサイン会も開催される。作品集を購入した人に対して、森本自身がサインを行なう特別な時間を楽しむことができる。また、作品集の販売も展覧会にあわせて行われ、活動12年の代表作約100点が収められる期待の一冊となる。特に数量限定の特別版には、作家初となる木版画作品が付属されるため、これはアートファンとして見逃せないチャンスだ。

森本啓太は、カナダでのアート経験を経て、2021年に日本に帰国し、現在は東京を拠点に活動している。彼のアートは、過去の伝統をリスペクトしつつ、現代の都市生活のシーンを特別な物語に変えていく力を持っている。ぜひこの個展を通じて、得難いアート体験を味わってほしい。


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株式会社ぬかが
住所
東京都中央区銀座2-3-2 3F
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