能登半島地震に学ぶ災害と水:水道に何が起きたのか?
2023年1月1日に発生した能登半島地震は、多くの被害をもたらしました。中でも深刻だったのが、ライフラインである水道の断水です。今回は、地震発生直後から現場に入り、水道復旧に奔走した「全日本水道労働組合」の辻谷貴文氏に、復旧作業の困難さとその理由、水道が抱える課題についてお話を伺います。
現場からの声:七尾市の現状
七尾市で民生委員として活動する三村紀美子さんは、地震発生直後から住民の生活支援に携わってきました。三村さんは、多くの住民が断水やライフラインの途絶により、日常生活に大きな支障をきたしていた様子を目の当たりにしました。特に、高齢者や障害を持つ人々にとっては、水を得ること自体が困難で、生活の維持が困難な状況だったといいます。
水道復旧の困難さ:現場の視点
辻谷氏は、地震発生翌日から現場入りし、水道にかかる応急・復旧支援体制に奮闘しました。現場では、地震による地盤の液状化や道路の寸断により、復旧作業が困難を極めました。また、水道管の破損や配水池の損傷など、被害の規模も大きく、復旧には多大な時間と労力を要しました。
水道復旧の課題:私たちにできること
今回の地震は、水道インフラの脆弱性を改めて露呈させました。辻谷氏は、地震などの災害に備え、水道管の耐震化や緊急時の対応体制の強化など、様々な課題を克服する必要があると訴えます。また、市民一人ひとりが、災害時の水確保や節水への意識を高め、日頃から備えることの重要性を強調しました。
オンラインセミナー:共に考える
本セミナーでは、現場で活動する三村さんの生の声を聞きながら、専門家である辻谷氏から、災害時における水道の役割や復旧の課題、市民が日頃からできる備えなどについて学びます。地震などの災害に備え、水に関する知識を深め、安全な生活を確保するためのヒントを得る機会となるでしょう。
参加申し込みはこちら
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今後の展開
本シリーズでは、今後も様々な角度から「災害と水」について考えていきます。次回以降は、水に関する他の課題や、具体的な防災対策について掘り下げていく予定です。