福井県が先駆け！JARCによるDDGs債のエンゲージメント実施の意義

福井県が2023年度に北陸地方の自治体として初めてグリーンボンドを発行したことが、持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩となりました。このフレームワークの中で、公益財団法人自動車リサイクル促進センター（JARC）が福井県とエンゲージメント（目的を持った対話）を行うことで、さらなる意義を持つ取り組みに発展しています。

エンゲージメントの概要

この対話は、2024年10月16日に福井県庁で行われました。福井県の総務部長、服部和恵氏とJARCの業務執行理事（CFO）大久保英明氏による対談形式で、グリーンボンドの発行背景や具体的な資金の使用目的、実績などが確認されました。さらに、福井県は2021年に内閣府から「SDGs未来都市」に選定されたこともあり、SDGsに関連する取り組みや今後のビジョンについても話し合われました。

JARCの取り組みとESG投資

JARCは2000年に設立され、資源の有効利用や環境保全に寄与するため、自動車のリサイクルと適正処理の促進に取り組んできました。2018年以降は、持続可能な社会の実現に資するために自動車ユーザーから預託されたリサイクル料金の管理運用を通じてESG投資も行っています。2024年9月末時点で、SDGs債の投資残高は346億円に達しています。

また、JARCは環境保全に関する事業を行う公益法人として、発行体とのエンゲージメントを進めることが日本のサステナブルファイナンスを促進する上で重要であると考えています。過去にも沖縄や長野、川崎などの地域と様々な課題に関するエンゲージメントを実施してきました。

SDGsに向けた福井県のビジョン

福井県はそのSDGsに関する取り組みを広く知られており、環境、社会、経済の三つの側面から持続可能な発展を図ることを目指しています。この県のビジョンには、地域の特性を反映した持続可能なプロジェクトが多く含まれており、今後もさらなる発展が期待されています。

まとめ

福井県とJARCのエンゲージメントは単なる資金調達にとどまらず、地域の未来に向けたパートナーシップを深める機会となっています。持続可能な社会の形成に向けたこのような取り組みが全国に広がることが望まれ、各地域の特色を活かしたプロジェクトが今後も続いていくことを期待します。未来を見据えたこのような先進的な動きが、日本全体のサステナブルな進展につながることを願っています。