愛媛県松山市に本拠を置くあいテレビが、渋谷区に本社を持つ株式会社Green AI、および東京の電通総研と共同で、脱炭素推進のための新しいビジネスモデルを開発することが決まりました。これは令和7年度愛媛県ゼロカーボン・ビジネスモデル創出事業の一環で、地域の脱炭素を目的としたものであり、特に中小企業向けに設計されています。
2050年目指す温室効果ガス排出量の実質ゼロ
本プロジェクトは、愛媛県が目指している『2050年温室効果ガス排出量実質ゼロ』に向けた取り組みの一部分であり、単なるコストや負担として捉えられがちな脱炭素を、地域のビジネスチャンスとして捉え、新たな収益源へと導くことを目指しています。また、確立されたビジネスモデルの普及を図りながら、意識の向上や取り組みの促進を進めることも重要な目標となっています。
Green AIの導入
計画の中核をなす『Green AI』は、企業がさまざまな条件に基づいて迅速かつ経済的に脱炭素計画を策定できるサブスクリプション型のAIサービスです。1,700を超える脱炭素施策から、企業のニーズに合った経済的な施策を提案するこのシステムにより、企業はコスト削減に加え、脱炭素の促進も可能になります。この新しいツールの普及と「脱炭素プランナー」と呼ばれる支援役の育成が重要な施策の一つです。
脱炭素計画策定勉強会
あいテレビでは、学習を支援するために、脱炭素計画策定に関する理解を深める勉強会を企画しています。参加者は脱炭素計画の意義や『Green AI』の詳細、また他の脱炭素経営を実践する企業との交流を通して、効果的な知識を得ることができます。これにより、業界全体の意識向上を目指すのです。
県内展開とサステナビリティ広報
さらにあいテレビは、愛媛県内でのサービス展開において、メディアやネットワークを最大限に活用する計画を進めています。また、県内企業のサステナビリティ広報活動を支援し、ブランドイメージの向上や採用活動の充実を図ります。これらの取り組みを通じて、地域の脱炭素及びカーボンニュートラルの促進が狙われています。
電通総研との連携
実効性のある支援を行うため、電通総研の経験やメソドロジーを活用し、製造業のプロセス全体において脱炭素を支援する新たなサービスを展開します。過去のプロジェクトで得た知見をもとに、サービス設計や実証事業も行い、着実に効果を測ることで、地域に密着したビジネスモデルの社会実装を進めていく予定です。
あいテレビは、Green AI、電通総研との協力によって、愛媛県の脱炭素化に貢献します。
参考資料