2026年5月1日、株式会社Aeromuseがエアライン向け採用プラットフォーム「HUD SONiC」の開発強化に向け、シードラウンドで資金調達を実施した。オンラインでエアラインとパイロットをマッチングするこのプラットフォームは、航空業界の人材不足解消を目指している。具体的には、2032年には世界で約8万人のパイロットが不足するという予測にもとづき、中途採用の効率化を図っている。
HUD SONiCの背景と意義
近年、航空業界では新型コロナウイルスの影響からの復調に伴い、渡航需要が増えている。それが影響し、LCC(格安航空会社)が市場での存在感を強める中、各国のエアラインは迅速な人員確保の必要性に迫られている。これまでの求人方法では、転職潜在層へのアプローチが不足しており、パイロット採用のために必要なデータ確認に時間がかかるなどの問題が顕在化している。
この問題を解決するためにAeromuseは、プラットフォーム「HUD SONiC」を開発した。特にパイロットにとって、フライト記録の管理は非常に煩雑で、ログブックへの記入が義務付けられているが、これがデジタル化されていないことが多い。そこで、パイロットは自らのフライト記録を簡単にデジタルで管理できるようにし、採用時の負担を軽減することが狙いである。このアプリは無料で提供され、パイロットの手間を約80%削減することを目指している。
HUD SONiCの機能
エアライン向け機能: Aeromuseは、AIを駆使してエアライン側の採用プロセスを効率化し、短期間で応募者にアプローチできる機能を提供する。これにより、採用に要する時間を大幅に短縮できる可能性がある。
パイロット向け機能: パイロットは自分のログブックをアプリを通じて記録でき、必要なデータをスムーズに採用側に渡すことが可能になる。特定の国や地域に拘らず、航空当局の基準に対応した柔軟なデータ管理ができるため、グローバルに通用する人材支援を実現する。
出資者のコメント
今回の資金調達には、千葉道場株式会社や株式会社NTTドコモが名を連ねている。千葉道場の千葉功太郎氏は、「ログブックのデジタル化が進むことで、採用市場が大きく変化する」と述べ、業界のデジタル化の重要性を強調した。NTTドコモの原尚史氏も、Aeromuseの取り組みが航空業界の重要な社会課題の解決につながると確信している。
まとめ
Aeromuseは、その独自のアプローチで航空業界の人材課題に取り組むことにより、パイロットのキャリアとエアラインの採用プロセスを改革することが期待されている。2025年の実証実験では、70カ国のパイロットから高い関心を得ており、今後の発展が非常に楽しみである。
詳細情報や導入に関心がある企業は、Aeromuseのコーポレートサイトで確認できる。今後の展開から目が離せない。
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