NSKの新たな挑戦、食用油劣化抑制フィルター
日本精工株式会社(以下NSK)が、2025年の「超」モノづくり部品大賞において、日本力(にっぽんぶらんど)賞を受賞しました。その受賞の背景には、NSKが長年の技術と経験を活かして開発した「食用油劣化抑制フィルター」があります。このフィルターは、揚げ物調理などに使用される食用油の寿命を延ばし、環境貢献を図る画期的な製品です。
開発の背景と技術
NSKはベアリング事業で磨かれた潤滑剤の技術を応用し、このフィルターを開発しました。フィルターに付着した添加剤が油の劣化を抑制し、揚げかすを取り除く機能を持ちます。このフィルターの実用化は世界初とされ、飲食業界に新たな風を吹き込むことが期待されています。
環境への配慮
食用油劣化抑制フィルターの導入により、食用油の購入量とコストが削減されることが最大の魅力です。さらに、使用済み食用油の廃棄量も減少するため、環境保護に寄与することができます。これにより、飲食店の経営負担が軽減されることが期待されています。
ビジネスの展望
NSKは、コンビニやスーパーマーケット、弁当・惣菜店など、多様な顧客への導入を視野に入れています。さらなる性能向上を追求しつつ、幅広い業種にわたる顧客ニーズに応える姿勢を貫きます。
受賞の詳細
2025年の「超」モノづくり部品大賞において、食用油劣化抑制フィルターは多くの評価を受け、見事に日本力(にっぽんぶらんど)賞を受賞しました。本賞は、モノづくり日本会議および日刊工業新聞社が主催し、経済産業省や日本商工会議所などが後援をしています。
NSKの企業理念
NSKは1916年に日本初のベアリングを生産して以来、100年以上に渡り、様々な革新を提供しています。これまで自動車部品や精密機器などで業界をリードし続けており、現在は約30ヶ国に拠点を構えています。また、持続可能な社会の実現に向けて「MOTION & CONTROL™」の理念のもと、円滑で安全な交通を支えています。
NSKは「社会への貢献」と「企業の発展」を両立させるため、2026年に向けたビジョンを掲げており、新しい価値の創造に挑戦しています。
詳しい情報については、NSKの公式ウェブサイトをぜひご覧ください。