オンラインピル処方が変える働き方の新常識
2022年12月12日、東京都千代田区の日経ホールで行われた「Hello Femtechアワード2022」イベントにおいて、クリニックフォアが主導する福利厚生としてのオンラインピル処方についての討論が行われました。ファシリテーターは宝島社のSPRiNG編集長である丸山摩紗氏で、特に企業における「女性の健康問題」をどう解決していくべきかというテーマが掘り下げられました。
オンライン診療の新たな活用
クリニックフォアが展開する「CLINIC FOR WORK」は、企業の福利厚生を支えるオンライン診療サービスで、特に低用量ピルの処方を中心に据えています。産婦人科医の山田光泰医師によると、オンライン診療は既存の対面診療と併用可能であり、企業独自のニーズに応じた柔軟なサービスを提供しています。社員の費用負担を軽くするため、企業と受診者間で事前に負担比率を決めることで、手軽に利用できる環境が整っています。
女性が抱える現実の声
コジマからのゲストスピーカーである大野幸恵氏は、健康経営の一環として導入したオンラインピルの重要性を訴えました。店舗勤務の女性社員からは、「生理によってシフト変更を頼みづらい」といった苦悩が寄せられ、男性社員からは女性の健康問題に対する理解の必要性が語られました。生理に伴う困難な状況を理解するためには、職場全体での教育と双方の理解が不可欠です。
低用量ピルがもたらすメリット
低用量ピルは、避妊や生理痛の軽減、生理不順の改善、肌荒れの緩和など、様々な女性の健康問題に対する解決策として注目されます。山田医師によると、月経のリズムを安定化させることで、仕事のパフォーマンス向上にも寄与するという点も特筆すべきです。コジマでは、ストレスチェックの結果から「生理がパフォーマンスに影響している」という実態が浮かび上がり、社内での対策が求められるようになった背景があります。
経済的損失と女性の健康
女性の健康問題が企業経営に与える影響は計り知れません。山田医師によれば、女性の健康問題による年間の労働損失は4,911億円にもなるとされ、低用量ピル導入のメリットが再認識されています。健康経営が求められるなかで、オンラインピル処方は従業員の生産性を向上させるための一つの方法として期待されています。
結論: オンラインピルで新たな働き方を
オンラインピル処方の導入は、女性の健康に対する企業のコミットメントを示す重要なステップです。健康経営を進め、女性が安心して働ける環境を整備することが、今後の企業の発展にもつながるでしょう。イベントレポートは、クリニックフォアが監修するメディア「sai+ジャーナル」にも掲載されていますので、詳細をご覧いただけます。
sai+ジャーナル
福利厚生サービス「CLINIC FOR WORK」の詳細は、
公式サイトをご参照ください。