ケアテック・イノベーション・コンテスト2025が始動
2025年12月18日に発表されたこのコンテストは、厚生労働省の後援を受けて実施される画期的な取り組みです。一般財団法人篠原欣子記念財団(しのはら財団)が主催する「ケアテック・イノベーション・コンテスト2025」は、技術的な革新を通じて、ケアに関する課題を解決することを目指しています。参加者は、小学生から大学院生、さらには一般人まで幅広く、個人でもチームでも応募可能です。そして、このコンテストは、ケアに関わるテーマであれば内容は自由という特長があります。
特徴と意義
ケアの概念は、単に高齢者介護に限らず、障害を持つ人々や学習支援、メンタルヘルスといったさまざまな側面にも広がります。日本は超高齢化社会を迎えているため、私たちの多くが「ケアする側」または「ケアされる側」として生きる時代が迫っています。そのため、多様な視点から「ケア」を見つめ直し、必要なアイデアを生み出すことが重要となってきています。
本コンテストでは、日常の中での小さな違和感や困りごとを起点にした問いを立て、考え、形にすることができます。テクノロジーを駆使して、どのように人々の生活や尊厳を支えられるかが鍵となります。
コンテスト概要
応募締切は2026年1月16日までで、以下の2つの部門があります。
1. アイディア部門
構想段階のアイデアを対象とし、3分以内の動画で応募する形式。小・中学生から参加できます。
2. プロトタイプ部門
試作品や研究成果など、実現可能性を重視した提案を評価。5分以内の動画で応募が必要です。
さらに、参加者には助成金が用意されており、大学生や一般の応募者には最大2000万円、高校生には最大100万円、小・中学生には最大80万円が支給されます。アイディア部門でも、大学生・一般には最大100万円、高校生には最大10万円、小・中学生には最大5万円が助成されます。この助成金は、研究・開発・検証などに使用可能で、知的財産権は原則として応募者に帰属します。
審査員と審査体制
コンテストの審査は、アカデミア、ベンチャーキャピタル、ケアの現場で活躍する第一線の専門家たちによって行われます。審査員には、企業の代表者や研究者たちが名を連ねており、彼らはそれぞれの分野で経験を有し、有意義な視点から審査を行います。
審査員の具体例
- - 大久保亮(株式会社Rehab for JAPAN代表取締役社長CEO)
作業療法士として、現場での実体験を基にテクノロジーの定着を図る。
医療・健康分野における研究で、ケアの課題を多角的に捉える。
行政のサポート
厚生労働省の後援を受けている本コンテストは、行政、研究者、企業、市民が協力するような場所を提供します。これにより、社会全体で「ケア」を考えることができる機会を創出しています。
今後のスケジュール
- - 応募締切:2026年1月16日(金)23:59
- - 一次審査結果通知:2026年2月中旬
- - 最終審査・表彰式:2026年3月22日(日)(京王プラザホテル/東京都新宿区)
まとめ
しのはら財団の副理事長である古市克典は、参加者が持つ情熱や技術が日本のケアの常識を覆すことを強調しています。ケアする人とされる人々が真に喜ぶ社会の実現に向けて、参加の呼びかけが行われています。公式サイトにアクセスして、詳細情報を確認し、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
公式サイト