株式会社トヨコーが新たな一歩を踏み出す
2025年3月28日、株式会社トヨコーが東京証券取引所のグロース市場に新規上場しました。この新たなチャレンジは、トヨコーが目指す循環型社会の実現に向けた重要なステップとなります。
株式会社トヨコーの目指すもの
トヨコーは「キレイに、未来へ」というミッションを掲げ、既存のインフラや建物を壊さずに利用し続けるという革新的なビジョンを持っています。具体的には、サビ取りレーザー施工装置「CoolLaser(クーレーザー)」や、特殊樹脂を用いた工場屋根の改修メンテナンス法「SOSEI(ソセイ)」を展開し、環境に優しい持続可能な社会の構築を目指しています。
CoolLaserとSOSEIの取り組み
CoolLaserは、高出力のレーザーを用いて鉄道の橋梁や鉄塔などのインフラ施設のサビや塩分を除去する技術です。この技術を活用することで、従来の手法に比べて産業廃棄物の大幅な削減が可能になり、より持続可能なメンテナンスが実現します。また、SOSEIは3層の特殊樹脂を吹き付けることで、工場屋根の強度や断熱性を大幅に向上させ、災害対策や空調効率の改善にも寄与しています。これによりCO2排出量の削減にもつながっています。
過去の実績と未来の展望
トヨコーの施行実績は2006年から始まり、2024年12月までに累計施工面積が152万㎡に達しています。この成果は、トヨコーの技術がいかに多くの施設の改修に貢献しているかを物語っています。また、大和ハウスグループとも連携し、老朽化したスレート屋根の改修工事を共同で進めています。今後の成長が期待される中で、トヨコーの技術がますます注目を集めることでしょう。
シナジーファンドからの出資
大和ハウスグループのシナジーファンドは、2055年の創業100周年に向けた「将来の夢」の実現に向けて、トヨコーへの出資を決定しました。このファンドは、社会課題解決に向けたスタートアップの支援を行っており、トヨコーのようなイノベーションを促進する企業との協業が、新たな価値創造につながることを目指しています。
大和ハウスベンチャーズの役割
大和ハウスベンチャーズは、スタートアップ企業の支援を行うCVCファンドを運営し、トヨコーの成長を支える重要な役割を果たしています。特に、社会に対するインパクトを重視した投資を行い、今後も新たな事業開発を推進していくことを目指しています。
終わりに
株式会社トヨコーの上場は、これからの技術革新や社会の変化において大きな影響を与えるポジティブなニュースです。循環型社会の実現に向けた取り組みがどのように発展していくのか、目が離せません。これからの動きに期待が高まります。