当別スウェーデンマラソン2023が新たな潮流を発信
2018年に始まった『当別スウェーデンマラソン』は、今年の10月22日(日)に開催される予定です。注目すべきは、エントリー枠に新設された「ノンバイナリー枠」です。これは国内のマラソン大会で初めて設置されるもので、性別に制約されない参加が可能になります。
ノンバイナリー枠とは何か
ノンバイナリーとは、自分の性自認や性表現を男性や女性のいずれかに当てはめなくてもよいという考え方を示す言葉です。この新たな枠の設置により、すべてのランナーはより自由に、自身のアイデンティティを持って大会に参加できるようになるのです。主催者は、性別に関係なくすべての人々がマラソンを楽しむ機会を持てることを願っています。
ジェンダーフリーな社会を目指して
大会の主催者は、ジェンダーフリー社会を実現するためにこの大会があることを強調しています。ノンバイナリー枠の導入は、多様性を尊重し、全てのランナーが自分自身を誇れる環境を提供するための第一歩としています。この取り組みは、当別町だけでなく、全国的に意義のあるものとなるでしょう。
LGBTQ当事者と共に作る大会
大会づくりは、LGBTQ当事者である満島てる子さんのアドバイスを得て行われます。彼女は「TORIDORI PJ for LGBTQ」プロジェクトを推進しており、以下のような取り組みが計画されています:
- - スタッフ教育:大会を支えるスタッフ全員に対してLGBTQに関する理解を深めるレクチャーを行う予定です。
- - 個別スペースの設置:性別を問わず使用できる個別のトイレや更衣室を用意し、安心して参加できる環境を整えます。
- - ゼッケンの配慮:参加者のゼッケンには性別を印字せず、番号と名前のみを記載します。ノンバイナリー枠参加者には、名前の印字の有無を選べるようにします。
- - 柔軟な表彰:ノンバイナリー枠の参加者においても、表彰式への登壇や名前の呼び出しに関しては、希望に応じた対応を行います。
これらの取り組みを通じて、応援する人々や参加者は安心して大会を楽しむことができるでしょう。
未来へ向けた第一歩
『当別スウェーデンマラソン2023』は、今年の開催をスタート地点として、来年以降もより良い大会づくりを目指します。そして、全ての参加者が自分らしく輝ける未来を実現するために、さらなる発展を期待しています。
大会の概要
- - 開催日:2023年10月22日(日)
- - コース:当別町スウェーデンヒルズ〜高岡エリア
- - 種目:ハーフマラソン(男子・女子・ノンバイナリー)、ファンラン約2.5km
- - 募集人数:2,300名(ハーフマラソン2,000名、ファンラン300名)
- - 参加料:ハーフマラソン6,000円、ファンラン2,000円
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