コーセーがCDPの調査で最高評価を連続獲得
株式会社コーセーは、国際的なNGOであるCDPが実施した2024年度の調査で「気候変動」と「水セキュリティ」の2つの分野において、再び「Aリスト企業」に選ばれました。この評価は、企業の環境取り組みや戦略が高く評価された結果であり、コーセーにとっては4度目の選定となります。
企業の使命に根差したサステナビリティ戦略
コーセーは1991年から「美しい知恵人へ、地球へ。」をコーポレートメッセージとして掲げ、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。中長期ビジョンとして「Vision for Lifelong Beauty Partner―Milestone2030」を設定し、環境問題や社会課題の解決を企業活動の中心に据えています。
このビジョンの中で、コーセーは気候変動や水資源・森林資源に関する環境問題の解決と、事業の持続性を確保するための戦略を具体化しています。具体的には、パリ協定に沿ったSBT(Science Based Targets)を掲げ、国際的なイニシアチブに参加しています。
環境への取り組みとしての目標と計画
コーセーは2030年までのCO2排出量削減目標を設定し、2040年にはカーボンニュートラル、2050年にはネットゼロを目指しています。この目指す目標を達成するために、主要な生産拠点に再生可能エネルギーを導入し、カーボンフットプリントを測定して商品の環境影響を可視化しています。また、水資源の有効活用にも力を入れており、化粧品製造における水の使用量を削減し、再利用を促進しています。
特に、2026年に開設予定の南アルプス工場では、地域の豊かな水を活用した取り組みを強化し、持続可能な水利用を推進する方針です。これは、ナチュラルな環境をテーマにし、さらなる環境配慮を追求することを意味しています。
CDPによる環境評価システム
CDPは、企業や自治体の環境情報を開示するための国際的な非営利団体であり、2000年から活動を行っています。CDPの質問書には、企業の環境影響に関する情報を集約しており、これを基に環境評価スコアを決定しています。2024年には24,800社以上が回答し、その中には多くの日本企業も含まれています。コーセーの評価も、このCDPによるシステムによって認識されたものです。
今後もコーセーは、社会的課題に貢献しつつ、持続可能な未来を築くための取り組みを続けていく方針です。自然環境と共生し、人々が健康で豊かな生活を送れるよう、さらなる努力が期待されています。