ホシザキが自然冷媒のラインアップを大幅に強化、環境への配慮を先導する企業

ホシザキの自然冷媒化プロジェクト

環境意識の高まりとホシザキのアプローチ

近年、環境問題への関心が急速に高まっています。企業もその流れに対応し、より持続可能な製品を提供することが求められています。そんな中で注目を集めるのが、ホシザキ株式会社です。この会社は業務用フードサービス機器のリーダーとして、ノンフロンの自然冷媒を用いた製品ラインナップを大幅に拡充することを発表しました。新たに導入される自然冷媒は、地球温暖化に与える影響を劇的に低減することを目指しています。

製品ラインナップの詳細

ホシザキは、これまで使用していた代替フロンを置き換える形で、新たに66機種の業務用冷蔵庫や製氷機を自然冷媒化します。既に冷媒を自然冷媒化している標準型の業務用冷蔵庫に加え、「チップアイスメーカー」や「キューブアイスメーカー」など、幅広い製品群がラインナップに追加されます。これらの製品は2025年12月から全国の販売会社を通じて順次販売されます。

自然冷媒の効果

新たに採用される冷媒には、プロパンやイソブタンなどが含まれます。これらは、従来の冷媒に比べて地球温暖化係数（GWP）が圧倒的に小さく、具体的には、旧モデルと比べて99パーセント以上の削減が見込まれています。特に、対代替フロンのR134aではGWPが1430、R404Aでは3920ですが、イソブタンのGWPは1未満、プロパンのGWPは0.02です。これにより、ホシザキの製品は、持続可能な冷却を実現するだけでなく、環境への配慮も大幅に進みます。

改良された製品特徴

新モデルにはいくつかの改良点があります。例えば、「チップアイスメーカー」では、製氷方式が改良され、短時間で大量の氷を生成できるようになりました。また、キューブアイスメーカーは脱着可能なフィルター構造を採用し、メンテナンスも簡単に行えます。

さらに、テーブル型恒温高湿庫では全モデルにインバーターを採用し、省エネ効果を大幅に向上させています。これに加えて、製品下部には排水処理を簡素化するためのオプションが追加され、より利便性が向上しています。