大学生のSDGsアクション支援プロジェクトが動き出す
JCOM株式会社(以下、J:COM)は、地域課題の解決に向けた大学生の取り組みを支援する「大学生と考えるSDGs アクション支援プロジェクト」を実施しています。11月4日に行われたポスターセッションでは、12チームが互いのアイデアを発表し、ゲスト審査員の山之内すずさんらによる審査が行われました。最終的に選ばれた2つのチームは、その活動をJ:COMのサポートを受けながら実現へと進めることができます。
プロジェクトの背景
J:COMは、これまでSDGsへの取り組みを発信し続け、大学生が地域課題を解決するアイデアを持つ場合には、そのサポートを行うことを目指しています。2023年からは、「大学生と考えるSDGsウィーク」という特集を放送し、大学生の活動を取り上げるなどしてきました。この新たな「アクション支援プロジェクト」は、さらに一歩踏み込み、大学生が既存の取り組みを広げるきっかけを提供することが狙いです。
ポスターセッションの詳細
当日は、選出された12チームが一堂に集い、ポスターを用いた発表を行いました。審査員や専門家と意見を交わすことで、各チームは新しいアイデアや改善点を見出す機会を得ました。特に、ゲスト審査員の山之内すずさんからは、学生たちの情熱に刺激を受けたとの感想が寄せられ、地域課題に意識を向けることの意義が強調されました。
ベストアクションに選ばれたチーム
1. チーム名:+mirai
- - アクション内容:アクション名「のさりの書」
- - 対象地域:熊本県天草市
- - アイデアの概要:このアイデアは、天草を訪れた旅行者が出会った人々や心に残った出来事を絵葉書に記し、それを次の旅行者が読み、観光本として活用するというものです。地域の魅力を共有し、関係人口を増やすことで地域経済の活性化を目指します。チームメンバーは、自身の体験を基に魅力を伝えることから始め、全国に熊本の魅力を発信することを目指しています。
2. チーム名:北九州市の課題を食で解決!!
- - アクション内容:アクション名「竹を食べる?! 北九州市の空の玄関の名物お土産の提案」
- - 対象地域:福岡県北九州市
- - アイデアの概要:放置された竹林によって引き起こされる竹害に対処するため、竹を原料とした商品を開発する提案です。竹炭を利用した黒いかりんとうなどを通じ、地域に根付いた新たなお土産を創出しようとしています。この活動は地域の課題解決だけでなく、観光振興にもつながると期待されています。
審査員のコメントと評価
審査員として立ち会った大学教授たちからは、学生たちの熱意と独自のアイデアを評価する声が上がりました。また、今後は課題の深掘りや、より多くのアイデアを出すことが大切だというアドバイスもありました。それにより、より効果的な地域課題解決が実現することが期待されています。
ゲスト審査員山之内すずさんのコメント
山之内さんは、参加学生のアイデアに驚いており、同世代として彼らの取り組みを誇りに感じていると語りました。地域課題に取り組むことが次世代の活動に貢献することを期待しているとも述べ、これからの日本を担う若者たちにエールを送りました。
今後の展望
J:COMは、選出されたアクションの実現に向けて、具体的な支援を行いながら、地域の活性化を進めていく方針です。2025年3月に実施状況をJ:COMチャンネルで放送し、多くの人に学生たちの取り組みを紹介する予定です。これにより、地域課題解決への関心が広まり、さらなるアイデアの創出につながることが期待されています。
地域に根付いた活動を通じて、次世代の社会へとつなげていく「大学生と考えるSDGs アクション支援プロジェクト」。このプロジェクトから生まれるアイデアや活動が、未来を変える一歩となることでしょう。