椋尾篁の展覧会を支援するクラウドファンディングが開始
日本アニメーション史を語るうえで欠かせない巨匠、椋尾篁(むくお・たかむら)の展覧会が、2026年春に故郷の長崎県佐世保市で開催されることが決まりました。この展覧会では、彼が手がけた名作の背景美術を紹介し、その美術的価値を再評価することを目的としています。椋尾の業績をさらに広めるため、2025年12月25日よりクラウドファンディングが始まります。
椋尾篁とは
椋尾篁は、1938年に長崎県佐世保市で生まれた日本の美術監督でした。彼は、1960年代から1970年代にかけて、アニメーションの発展に寄与した背景美術の先駆者として知られています。名作『銀河鉄道999』や『母をたずねて三千里』など、彼の手による背景画は、キャラクターと同じくらい作品の物語に深く関与しており、視覚的な美しさだけでなく、物語の感情をも表現していました。彼の作品は、現在でも多くのアニメーターに影響を与えています。
展覧会の概要
展覧会名:
「椋尾篁:アニメ背景美術の先駆者」
会期:2026年4月25日(土)〜5月24日(日)
会場:佐世保市博物館島瀬美術センター
入場料(予定):大人1,200円、学生600円、中学生以下は無料
主催:椋尾篁作品展実行委員会
この展覧会では、椋尾篁の手描きの背景画や美術設定、スケッチなど約100点が展示される予定です。観覧者は、アニメーションにおける椋尾の役割や彼の技術がどのように作品に生かされているかを実際に見ることができます。
クラウドファンディングについて
今回のクラウドファンディングは、展覧会を実現するために必要な費用を集めるために行われます。支援者は展覧会のチケットや特典の他、オンラインギャラリーツアー券や限定の複製画などを手に入れることができます。支援金の使途は、展覧会の開催費用だけでなく、椋尾篁の功績を広めるための活動費にも充てられます。
椋尾篁の影響力
椋尾の作品は、1970年代から1990年代にかけて数々の名作に彩りを添えてきました。彼の背景美術には、詩情と構成の美しさがあり、作品の物語をさらに引き立たせています。また、彼の影響を受けたアニメーターや美術監督は多く、アニメーションの歴史における彼の地位を確固たるものとしています。
最後に
アニメーションの歴史を紐解く展覧会にぜひ足を運び、椋尾篁が残した偉大な足跡を共に祝福しましょう。クラウドファンディングへの参加もお待ちしております。詳細は関連リンクよりご確認ください。