相模鉄道、全27駅で傘のシェアリングサービスアイカサを倍増設置

相模鉄道のアイカサ倍増設置の背景

2024年9月18日、相模鉄道は全27駅の改札口付近に傘のシェアリングサービス「アイカサ」を設置しました。この取り組みは、相模鉄道が初めて全駅にアイカサを導入したものとなります。これにより、利用者は新たに86カ所のレンタルスポットで傘を手軽に借りたり返したりできるようになります。

エコ意識の高まりと急増する利用

この決断の背景には、近年のエコ意識の高まりや突発的な集中豪雨の発生が影響しています。相模鉄道は2022年11月に初めてアイカサを導入し、それ以来徐々に設置個所を増やしてきました。この利用増加を受け、41カ所の増設が決定された結果、合計86カ所に供給されることとなりました。

お忘れ物の現状と傘の苦情

相鉄グループが実施した調査によると、2023年度のお忘れ物の件数は76,328件に上り、その内訳として傘は最も多く15,009本（約41件/日）となりました。これに対処するため、アイカサは廃棄処分されるビニール傘の削減に寄与することを目指しています。また、傘に関するお忘れ物の割合は1.9ポイント減少し、19.7%に留まっています。

アイカサの利用とそのメリット

アイカサの利用者は、人々が急になってもビニール傘を購入する必要がなくなり、駅や街中で手軽にサステナブルな傘を借りることが可能です。借りた傘は最寄りのレンタルスポットに返却するだけで、移動が便利に行えます。このサービスはすでに都内や関東、関西など14都道府県で展開され、アプリの登録者数は55万人以上に達しています。傘の利用を通じて、お客様が快適に過ごすためのインフラを築くことを目指しています。