中部国際空港がつかんだ栄光
中部国際空港株式会社が、令和5年の「Green Airport Recognition 2025」でゴールド賞を受賞しました。この受賞は、地域の地方自治体と連携し廃食用油を持続可能な航空燃料(SAF)にリサイクルする取り組みが評価されたものです。これにより、環境への負荷を軽減するためのプログラムがさらに強化され、空港の持続可能な発展に貢献しています。
この表彰は、中部国際空港がACI(国際空港評議会)アジア太平洋・中東地域によって、環境配慮型の空港運営の優れた実例として推奨されるものです。年間旅客数600万人から1500万人の規模において、空港の取り組みが認められるのは光栄なことと言えるでしょう。定期的に開催されているこの活動の一環として、今回はSustainable Energy at Airportsをテーマに掲げ、業界内での情報共有を進めています。
地元自治体とのコラボレーション
中部国際空港は、近隣の地方自治体との共同作業によって、廃食用油をSAFの原料として活用する取り組みを推進しています。この一環として、愛知県内の町と連携し、廃油の回収システムを整備しました。具体的には、2024年の初めからは東浦町や常滑市の給食センターを皮切りに、他の市町でも回収が予定されています。
例えば、大治町や知多市、弥富市、大府市でも順次このシステムを導入し、地域全体でこの取り組みを支える姿勢が示されています。これにより、地域住民の協力を得ながら、航空燃料の供給を持続可能な方法で確保することが目指されています。
このように、中部国際空港は、環境問題に対して積極的な姿勢を見せ、他の空港に対して手本となるような活動を展開しています。空港が自ら危機感を持ち、SAFサプライチェーンの構築に関与することは、この業界において非常に新しい試みであり、世界レベルで認められる要因の1つとなっています。
2025年の受賞式
表彰式は、2025年4月16日にインドのニューデリーで行われる予定です。この受賞により、中部国際空港は環境への取り組みが国際的に評価されることとなり、今後も持続可能な航空業界を目指してさらに一層の努力を続けていくことでしょう。
会社概要
中部国際空港株式会社は、愛知県常滑市に本社を置き、1998年に設立されました。空港運営を主な事業としている同社は、現在、308名の従業員で運営されています。空港だけでなく、周辺地域の環境保全にも寄与する姿勢が、今後の社会との調和を生み出す一助となることが期待されてます。
中部国際空港の取り組みが他の空港にとっても好影響を及ぼし、環境に配慮した持続可能な成長のモデルケースとなることを願っています。