オフィスの笑顔革命、「スマイルウエンズデー」実施
オフィスのウェルビーイングを促進する新たな取り組み「スマイルウエンズデー」が注目されています。この実証実験は、笑顔の数を計測することで、オフィスの活性度や社員の幸福度を可視化し、健康的で創造的な職場環境の実現を目指しています。
スマイルウエンズデーとは?
この取り組みの核心は、笑顔がもたらす様々なポジティブな影響にあります。笑顔は免疫力の向上、良好なコミュニケーションの促進、さらには職場のモチベーション向上に寄与することが多くの研究によって示されています。「スマイルウエンズデー」では、WEBカメラを使用してオフィス内の笑顔を計測し、その結果を通じてウェルビーイングの状態を可視化します。
実証実験の背景
現代の企業では、社員の健康と生産性を向上させるための環境が求められています。特に、柔軟な働き方を重視したABW(Activity-Based Working)の導入が注目されており、オカモトヤは2024年に新オフィスの移転とともに、このような取り組みを始めました。
企業カルチャーの育成や社員のウェルビーイングは、創造性やコミュニケーションの向上に直結します。しかし、従来のオフィス環境評価は主に従業員からの主観的なフィードバックに依存していました。
そこでオカモトヤは、笑顔の計測に特化した技術を持つクウジットと連携し、「笑顔の数」という新しい評価指標を導入することにしました。この実験は、社員のポジティブな感情を数値で表現し、オフィス環境の質を向上させる手助けをすることを目指しています。
実証実験の詳細
実験の目的は、異なる種類の会議室における笑顔の数値の変化を計測し、オフィス全体のウェルビーイング度を評価することです。また、いくつかの仮説を立て、笑顔数の増加に影響を与える要因を探ります。具体的には、カジュアルな会議室やオープンスペースでは笑顔が多くなる傾向が見られるのではないかということです。実験は2024年の10月に実施される予定で、参加エリアにはフォーマルな会議室や執務エリアが含まれます。
結果と分析
実験終了後には社内アンケートも実施され、笑顔について考える頻度が実験前後で有意に向上したことが確認されました。具体的には、実験前には「ほとんど考えた事が無かった」と回答した社員が57%だったのに対し、実験後には20%に減少しました。これは、オフィス内で強調された笑顔の意識が影響を与えたことを示しています。
さらに、曜日別の笑顔率では、水曜日が最も高い結果が出ました。これは社内イベントが多く開催されるためであり、笑顔がもたらすコミュニケーションの活性化が重要であることを示唆しています。
笑顔の数値化は、オフィス空間のウェルビーイング度を客観的に評価する指標となります。また、今後は他のパラメータと組み合わせて、より精密なウェルビーイング度を評価することが期待されています。
今後の展望
今回の実証実験を通じて、笑顔を意識することが社員のモチベーションや生産性の向上に寄与することが明らかになりました。オカモトヤは、笑顔創発ツールやイベントを通じてオフィスの活性化を図り、ウェルビーイングな空間作りを今後も推進していく方針です。このような笑顔を大切にする文化が、企業の競争力を高める一助となることが期待されるでしょう。
企業情報
代表者: 鈴木美樹子
所在地: 東京都港区虎ノ門1-1-24
設立: 1912年6月2日
事業内容: オフィス構築業務・ICT構築・保守サービス業務
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代表者: 末吉隆彦
所在地: 東京都港区芝2-30-11芝コトブキビル601
設立: 2007年7月3日
事業内容: AIデータ解析/新規事業や研究開発支援の企画、開発、運用
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