職場における男女格差とジェンダーハラスメントの実態:半数以上が格差を感じる
株式会社MS-Japanが運営する管理部門・士業の総合転職サービス「MS Career」は、職場における「男女格差・ジェンダーハラスメント」に関する実態調査を実施しました。調査結果によると、管理部門・士業の約半数が職場で男女格差を感じていることが明らかになりました。
男女格差の実感:若年層で特に顕著
調査では、50.2%の人が職場で男女格差を感じていると回答しました。特に20代と30代では62.8%と、過半数を占めています。また、男女別では女性の方が男性よりも10%高い割合で男女格差を感じているという結果が出ています。
格差を感じる具体的な場面:業務内容の差が最も多い
男女格差を感じている人に、具体的な場面を尋ねたところ、「業務内容に差がある時」が40.9%と最も多く、続いて「昇格のしやすさ、スピードに差がある時」が39.4%、「性別を理由に任される業務がある時」と「給与に差がある時」が34.3%で同率でした。
ジェンダーハラスメント被害の実態:24.2%が被害経験
調査では、24.2%の人がジェンダーハラスメントの被害経験があると回答しました。具体的な内容は、「女性社員のみが来客時にお茶を出すよう言われた」「責任ある仕事は女性には任せられないと言われた」など、女性側からのエピソードだけでなく、「仕事内容も全く違う女性から「男だから私たちより多くの給料をもらっている」と言われていた」などの男性側からのエピソードも寄せられました。
ジェンダーハラスメントが転職意欲に与える影響
ジェンダーハラスメントの被害を受けたことがある人に、転職意欲への影響について尋ねたところ、57.8%の人が転職を経験または検討したことがあると回答しました。特に20代と30代では70.6%と、ジェンダーハラスメントが転職を決意する大きな要因となっていることが示唆されました。
今後求められる取り組み
今回の調査結果は、職場における男女格差とジェンダーハラスメントが依然として深刻な問題であることを示しています。企業は、これらの問題を解消するために、以下の取り組みを進める必要があります。
男女平等な職場環境の構築
ジェンダーハラスメント防止のための教育・研修の実施
従業員からの相談窓口の設置
ハラスメント行為に対する厳正な対応
ジェンダー平等な社会の実現に向けて、企業と個人が共に努力していくことが重要です。
調査概要
調査方法:WEBアンケート
調査対象:全国の管理部門・士業
調査テーマ:『「職場での男女格差」に関する実態調査』
有効回答数:273名
調査実施日:2024年5月20日~5月29日
調査主体:株式会社MS-Japan