自動車セキュリティ革新
2025-08-05 11:51:24

次世代コックピットシステムの安全性を高めるVicOneとパナソニックの提携

次世代コックピットシステムの安全性を高めるサイバーセキュリティ



自動車産業は急速に進化を遂げており、特にコックピットシステムはその中心的な役割を担っています。最近、VicOne株式会社とパナソニック オートモーティブシステムズが協力して、次世代コックピットシステム向けのセキュリティソリューションを拡充させることを発表しました。この新しい取り組みは、2024年10月に発表される予定の「VERZEUSE® for Virtualization Extensions Type-3」へのVicOneのソフトウェア「xCarbon」の統合により実現されます。

進化する自動車のサイバーセキュリティ



急増する自動車のネットワーク接続と、ソフトウェア定義車両(SDV)の普及に伴い、車両をターゲットとしたサイバー攻撃が懸念されています。国連によって施行された自動車サイバーセキュリティ法規UN-R155では、2022年以降に販売される車両からセキュリティ基準が求められ、2026年には全ての車両が対象となります。このような背景からも、自動車メーカや関連企業にとって、サイバーセキュリティ対策の重要性はますます高まっています。

VicOneとパナソニックの共同ソリューション



VicOneは車両向けの組込型セキュリティソフトウェア「xCarbon」を提供しています。これにより、サイバー攻撃に対する検知と防御が強化され、次世代コックピットシステムの保護が可能となります。この「xCarbon」と「VERZEUSE® for Virtualization Extensions Type-3」の組み合わせにより、コンテナ間の通信データが監視され、攻撃や異常を迅速に検出する仕組みが整いました。

「VERZEUSE」は、車両外部ネットワークとの接続によって、リスクの高まる機能が存在するソフトウェア領域を集中監視します。この仕組みは、通信を隔離されたコンテナ内で監視することから、不審なアクセスやデータの流出を防ぐため、有効なセキュリティ対策とされています。

ITS世界会議での展望



この革新的なセキュリティソリューションは、2025年の「ITS世界会議2025アトランタ」に出展される予定です。自動車業界の最新技術が一堂に会するこのイベントで、VicOneとパナソニックの連携による新たな価値がどのように紹介されるのか、多くの関係者にとって注目の的となるでしょう。

未来に向けた取り組み



VicOneとパナソニック オートモーティブシステムズは、自動車業界の未来に貢献する姿勢を明確にしています。両社の共同開発によって、車両の安全性と信頼性が一層向上することは間違いありません。今後も、さらに進化を続ける自動車業界の動向に注目が集まります。自動車のデジタル化が進む中、その安全性がどのように確保されるのか、期待される成果に目が離せません。

すでに市場では、AV(自動運転車)やEV(電気自動車)の導入が進んでおり、これに伴ってコックピットシステムへのセキュリティ要件も増加しています。セキュリティ基準の遵守や新たな技術の採用が、新時代の自動車開発において如何に重要であるかが示されています。

このように、VicOneとパナソニックの取り組みは、自動車業界におけるサイバーセキュリティの進化を促進し、未来の移動手段が安全であることを保証するものです。


画像1

会社情報

会社名
VicOne株式会社
住所
東京都新宿区新宿4-1-6 JR新宿ミライナタワー
電話番号
03-4400-2265

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。