羽生モータースクールの新戦略
2025-03-03 12:39:13

特定技能制度に対応、羽生モータースクールがベトナムの教習所と戦略協定を締結

特定技能制度への対応と新たな取り組み



2025年に本格化する特定技能(外国人ドライバー)制度に向けて、有限会社羽生モータースクールが国内外での運転教育の新しい道を開こうとしています。埼玉県羽生市を拠点にする同社は、ベトナムの大手教習所グループ「VAN THANH GROUP」と戦略基本協定(MOU)を締結し、日本の運転教育をベトナム市場で提供することを決定しました。

特定技能制度が求めるもの



この特定技能制度は、外国人が日本においてトラック、バス、タクシーの運転手として働くための枠組みです。政府は5年間で約2.45万人の外国人ドライバーの受け入れを計画しており、労働力不足を解消する重要な施策とされています。しかし、職業運転手として日本に来たいと考える多くの外国人労働者は、運転教育が整っていない国々からの出身者であるため、交通安全の基準が日本に比べて大きく異なるという現実があります。これを解決するためには、日本流の運転教育をしっかり受けることが不可欠です。

羽生モータースクールの意図



羽生モータースクールは、埼玉県で大型免許や大型二種免許の指導に定評がある教習所です。そこで同社は、外国人ドライバー制度を支える活動として、ベトナムでの教育カリキュラムを開発し、提供することに力を入れています。特に、ベトナムでの運転教育の質を向上させることで、日本でのドライバーとしての安全性を高めることを目指しています。

教育カリキュラムの開発



今回の戦略協定により、羽生モータースクールは広沢自動車学校と共に、ベトナム国内で日本式の学科(座学)および実技(運転)教育を提供するプログラムを開発しています。技術が形成される段階で、ベトナムの教習所で実施されるという、現地の特性を活かした教育スタイルが新たな魅力です。特に、左側通行に関する運転ルールの習得は重要です。これまで、交通教育が不十分であった国からの応募者に向けて、安心して日本で働けるような土台を築く計画が進んでいます。

既存の教育機関との協力



この新しいカリキュラムの開発には、ベトナムのVAN THANH GROUPの教習所が関与しています。彼らはハノイやホーチミンを拠点に、現地での教習を順次展開する予定です。また、羽生モータースクールと広沢自動車学校のノウハウを活かし、株式会社テトラ・シフトによるオリジナルテキストも活用した学科教育が行われます。これにより、ベトナムの送出し機関や日本での支援機関、物流会社など、多くの関係者からの利用が期待されています。

コメントと未来への展望



羽生モータースクールの取締役・五十幡将之氏は、「日本の教習品質をベトナムに導入したい」と語り、この取り組みが特定技能制度の持続可能性に大きく寄与することを期待しています。一方、広沢自動車学校の代表・祖川嗣朗氏も、日本とベトナムの連携を通じて、日本の文化を理解し尊重する外国人労働者の育成が重要であると強調しています。さらに、VAN THANH GROUPの会長・グエン・ヴァン・リエン氏も、日本の教習品質をベトナムに広めることへの意欲を示しています。

まとめ



このような教育プログラムの開発は、日本の運転業界全体においても非常に意義深いものであり、特定技能制度に対応する試みが実を結ぶことで、今後ますます多くの外国人ドライバーが日本の運転基準に適合し、安全に働ける環境が整っていくことが期待されます。また、これにより日本とベトナムの間の経済的・文化的な結びつきも更に強化されるでしょう。


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会社情報

会社名
有限会社羽生モータースクール
住所
埼玉県羽生市砂山80
電話番号

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