株式会社インクループ設立による新たなデジタル化支援
フリー株式会社とSMBCグループのプラリタウンは、新たに「株式会社インクループ」を設立しました。東京都中央区に本社を置くこの新会社は、デジタル化を面からサポートすることを目的とし、SaaS導入支援サービスやBPR(業務プロセス改革)コンサルティングなどを提供します。営業開始は9月下旬を予定しています。
企業間の連携によるサポートの拡充
プラリタウンは2020年の設立以来、中堅や中小企業のデジタル化を支援することに注力し、年間2,000件以上の相談や情報提供を行っています。freeeは、統合型クラウドERPを通じて53万社以上の企業のバックオフィス業務を改善するミッションを掲げています。両社は2022年から業務提携を行い、デジタル化推進に向けた取り組みを進めてきました。
多くの企業がデジタル化やDX(デジタルトランスフォーメーション)を志向してはいるものの、人材不足やどのように進めるべきかの迷いから成功に至らない事例も多いのが現実です。そこでインクループでは、デジタルサービスの提供だけでなく、顧客の業務プロセスの見直しから導入・活用までの過程を伴走支援することを目指しています。
インクループの事業内容と展望
インクループの初期の事業は、freee製品の導入支援サービスに特化していますが、今後は他のSaaS製品に対する導入・定着支援や、BPRコンサルティング、BPO(業務受託)サービスの開発も計画しています。また、全国の地域金融機関と提携し、法人顧客に向けたデジタル化支援を強化していくことも検討されています。
インクループ名の由来と企業理念
「インクループ」という社名は、「Inclusive」「Clue」「Crew」「Loop」の頭文字を組み合わせた造語です。この名前には、異なるバックグラウンドを持つ人々が協力し、お互いを尊重し合いながらエコシステムを広げていくという意味が込められています。顧客や事業パートナーと共に、企業成長のヒントを見出していくことを目指しています。
まとめ
新たに設立された株式会社インクループは、freeeとプラリタウンの知見を結集し、企業のデジタル化支援に向けた新しい取り組みを推進します。これにより、国内産業が直面する業務改善や生産性向上という課題に真剣に向き合う姿勢が期待されます。インクループの活動が、今後どのように展開していくのか注目が集まります。