AIボットのアクセスを見える化する新たなツール:EdgeShaping Lite
ウェブサイトの運営において、ユーザーからのアクセスを解析することは必須の作業です。しかし最近、ChatGPTやClaudeなどの生成AIの登場により、訪問者は従来の「人間」だけではなくなり、AIボットもその一部となっています。これまで、Google Analytics 4(GA4)のような一般的な解析ツールでは、JavaScriptを実行しないAIボットのアクセスを把握することができませんでした。そのため、「どのAIが、どのページを、いつ読んでいるのか」という情報は不明瞭でした。
このような課題を解決するために、mare interno合同会社が新たにリリースしたのが、WordPressプラグイン「EdgeShaping Lite」です。これは、AIボットのアクセスを可視化する機能を備えており、ウェブサイトの運営者に新たな視点をもたらします。
EdgeShaping Liteの機能概要
EdgeShaping Liteは、WordPressに対応したプラグインであり、単にインストールするだけでAIボットのアクセスを追跡し、管理画面で視覚的に表示します。このツールの主な機能には以下のようなものがあります:
- - AIボット観測ダッシュボード:どのAIボットがどのページをいつアクセスしたかをリスト形式で表示します。
- - ボット別・ページ別集計:ボットの訪問頻度をランキング形式で確認でき、アクセス傾向を把握しやすくします。
- - 日付フィルター機能:過去7日、30日、月別などの期間でアクセスを絞り込んで分析することが可能です。
- - CSVエクスポート:データをCSV形式でエクスポートし、BigQueryやスプレッドシートに活用することができます。
- - 67種のAIボット辞書:GPTBotやClaudeBot、Perplexityなど、主要AIボットのアクセスを確認できます。
AHQGマトリクスによる深堀り分析
さらに、このプラグインはGoogle Search Console(GSC)との連携も可能です。これによって、AIボットのアクセスデータと人間の検索クリックデータを組み合わせて分析する独自のフレームワーク「AHQGマトリクス」を使用することができます。
AHQGマトリクスは、以下の四象限で構成されています:
- - LATENT GAP:AIが注目しているが人間には届いていないページ。
- - ALIGNED:AIも人間もアクセスしているページ。
- - STANDARD:人間には届いているがAIには注目されていないページ。
- - INCUBATION:AIにも人間にも届いていないページ。
このマトリクスにより、サイトマップと照合することで、AIが訪問しているURLや市場に未発表の潜在的なページなどが可視化され、サイト戦略に有益な情報を提供します。
費用と有償版について
EdgeShaping Liteは無償で提供されますが、さらなる分析機能を求めるユーザー向けに、有償版「EdgeShaping」も同時にリリースされました。有償版では、ボット別の詳細ログや、用途別のフィルタリング機能、REST APIを介した外部ログの取得が可能です。価格は、買い切りで9,800円、年間更新料が4,800円となっています。
まとめ
AIボットのアクセス解析は、現在のウェブ運営において重要な要素となっています。EdgeShaping Liteは、その第一歩を踏み出すための強力なツールです。ウェブサイトにおけるAIボットの活用状況を知り、適切なコンテンツ戦略を立てるために、ぜひこの新しいプラグインを手に取ってみてください。