玩具市場、前年比16%増
2024-09-12 13:47:12

2024年上半期の玩具市場動向、前年対比16%増の成長を達成

2024年上半期の玩具市場動向



2024年上半期(1月から6月)における玩具の販売が、前年比で16%増加したことが明らかになりました。この成長は、主にトレーディングカードゲームの好調な販売によるもので、特に「ゲーム」ジャンルが9半期連続で二桁の成長を持続しているのが特徴です。今回の分析は、GfK/NIQ Japanが全国の家電量販店・総合量販店・インターネット販売を対象に実施したものです。

幅広いジャンルでの成長



全体的に、2024年上半期は5つの主要ジャンル全てがプラス成長を遂げましたが、特に「ゲーム」の金額が30%の驚異的な増加を見ました。これは、2020年上半期から続く連続成長によるもので、特にトレーディングカードゲームがわれわれの目を引きます。「ワンピース」や「ポケットモンスター」といった人気キャラクターが販売の拡充に寄与し、他にも「仮面ライダーガッチャード」や「ドラゴンボール」、「遊戯王」といった商品も好調を保っています。この結果、「ゲーム」ジャンルは玩具販売全体の44%を占めるまでに至りました。

男児・女児玩具の動向



男児向けの玩具としては、昨年7月からスタートした「ベイブレード X」や、今年4月から放送が始まった「シンカリオン チェンジ ザ ワールド」の関連商品が売上を押し上げる結果となりました。

一方、女児用のおもちゃも重要な変化を見せました。10半期ぶりにプラス成長を記録し、「シルバニアファミリー」や「おせわだいすきメルちゃん」、さらには人気の「ちいかわ」などのキャラクター商品が前年を上回る売上を記録しています。

平均価格の変動



玩具の平均価格に目を向けると、2024年上半期の価格は前年に比べて7%減少しました。この減少は、低価格の「ゲーム」ジャンルの比重が高まったことが要因です。しかし、「ゲーム」以外の大分類では平均価格が3%以上上昇しており、基礎玩具や男児・女児玩具、ぬいぐるみ・人形などにおいても価格上昇の流れが確認されています。

特に基礎玩具ではブロックや室内遊具の平均価格が昨年を上回りました。こうした価格改定は、2022年下半期から続いており、業界全体の価格調整が背景にあると言えるでしょう。

今後の玩具市場においても、この成長のトレンドが続くか注目されます。


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