中小企業に特化した人事制度の専門学校が開校
中小企業の人事制度構築に特化した「人事制度の学校」が新たに開校しました。働き方の多様化やデジタル化の進展に加え、同一労働同一賃金制度が中小企業にも適用されるようになったことを受け、早急にこの分野に精通した専門家を育てる必要性が増しています。
人事制度の学校とは
この新たな学校では、中小企業の人事担当者や経営者、さらには社会保険労務士に向けて、特化した人事制度作りのスキルを身につけることを目的としています。現在、中小企業の約半数が人事制度を導入していないと言われており、約70%の従業員が適切な評価を受けていない可能性があるというのは大きな社会課題です。私たちの使命は、より多くの企業が職員のモチベーションを高め、自慢できる会社を作る手助けをすることです。
なぜ今開校するのか
昨年4月、大企業を対象にスタートした同一労働同一賃金制度は、今年4月から中小企業にまで適用範囲が拡大しました。これに伴い、中小企業は雇用形態に関わらず、同じ仕事に就いている社員には同等の給与を支払う義務があります。しかし、多くの企業ではその判断基準がなく、制度を遵守するのは難しい状況が続いています。
この問題を解決するため、中小企業向けの人事制度専門家を育成する必要があると考え、今学びの場を提供することになりました。また、特に人事制度が導入されていない企業のために、実践的かつ簡素な内容に焦点を当てたカリキュラムを整えています。
中小企業専門の理由
多くの中小企業が人事制度を導入できていない背景に、社内に専門的人材がいないことがあります。これは、経営者自身が人事制度を軽視しているのではなく、導入を希望していても、そのための知識が不足しているからです。自前で育成することで、企業の事情に応じた人事制度を作ることも可能です。ここでの教育は、企業特有のニーズを取り入れた柔軟な内容が求められます。
専門的なカリキュラムと受講形式
「人事制度の学校」では、中小企業の現状に適した人事制度の講義が行われます。特に、中小企業の特有の課題に直面する講義が設けられており、同一労働同一賃金制度についてのアドバイスと具体的な就業規則構築に関する内容も含まれます。
さらに、すべての講座はオンラインで受講が可能で、好きな時間に何度でも繰り返し学べるオンデマンド形式を採用しています。対面講座も今後予定していますが、感染防止のための配慮をしながら運営しています。
体験講座のお知らせ
体験講座は5月25日から始まります。詳細は「人事制度の学校」公式ホームページにてご確認ください。
監修者紹介
このプログラムは、社会保険労務士である榎本淳司が監修しています。彼は人事評価制度の構築に関して豊富な経験を持ち、100社以上の企業での支援実績があります。彼の著書も多数発表されており、中小企業の人事制度構築に強い信頼を寄せられています。
運営情報
「人事制度の学校」は、社会保険労務士法人HABITATが運営しています。私たちは、中小企業の人事業務を専門に支援することを目指しています。
公式サイト
運営法人