株式会社AlbaLink、「空き家をゼロにする」民泊運営事業を開始
株式会社AlbaLink(アルバリンク)は、2025年4月、千葉県船橋市小野田町にリノベーションした空き家を民泊として開業することを発表しました。この新たな取り組みは全国に約900万戸存在する空き家を有効活用し、地域経済の活性化を目指すものです。空き家を「使われる不動産」として再生し、住まいや観光拠点として有効活用することで、地域資源化を図っています。
空き家の現状と問題点
近年、使われなくなった住宅が増えており、2023年の空き家数は約900万戸、空き家率は過去最高の13.8%となりました。特に、賃貸や売却が難しい空き家は385万戸に達し、地域社会や経済に様々な悪影響を及ぼしています。放置された空き家は犯罪のリスクを高め、地域の安全や景観を脅かす要因となっています。これに伴い、AlbaLinkに対する空き家相談が急増しており、対応は急務です。
AlbaLinkは、これまで空き家を購入し、個人投資家に販売する「買取再販モデル」を通じて空き家の流通促進に貢献してきました。今回、民泊運営に踏み切ることで、空き家の新たな価値を見出そうとしています。民泊を通じて地域との接点を作り、新しい経済循環を生み出すことが期待されています。
民泊事業の期待と社会的価値
民泊は観光業の重要な一環として位置づけられており、2024年には訪日外国人旅行者数が過去最高になると予測されています。観光需要の高まりとともに、空き家の民泊利用はますます注目されることでしょう。AlbaLinkの民泊施設は、以下の3つの視点から社会的価値と経済価値を両立させます:
1.
空き家の再生と収益性の確保:住宅としての活用が難しい物件も宿泊施設に改修することで収益を生むことが可能です。
2.
地域への来訪者の創出:観光地以外にも人の流れを生み出し、地域での経済循環を活性化します。
3.
関係人口の増加:宿泊を通じて地域に関心を持つ人々が増えることで、将来的な移住や定住の可能性が生まれます。
KONODA HOUSEの魅力
株式会社AlbaLinkが開業する第1号民泊物件「KONODA HOUSE」は、千葉県船橋市小野田町に位置し、12畳の広々としたリビングやバルコニーを備えた快適な空間が特徴です。最大8名まで宿泊可能なこの物件は、ファミリーやグループ旅行、長期のワーケーションにも対応。地域の文化や暮らしに触れられる環境が整っています。
施設周辺には自然資源や観光名所が多く、週末の旅行先としても魅力的です。また、地域内には飲食店やレジャースポットも多数存在し、訪れる人々には新たな発見と体験が待っています。AlbaLinkは、民泊事業を通じて空き家の価値を再定義し、地域社会との強い結びつきを育んでいくことを目指しています。
今後の展望
AlbaLinkでは、空き家再生の循環モデルを確立することで、再生から運用までを一貫して行う計画です。新たな事業を通じて、空き家に新しい価値を与え、地域社会全体に貢献することを目指しています。加えて、近隣の空き家を含むネットワークを形成し、より広い地域での宿泊体験を提供していくことを検討中です。
このように、株式会社AlbaLinkの民泊事業は、空き家の活用を通じて地域の活性化や社会的課題の解決に貢献することを目指しています。これは単なる民泊の提供にとどまらず、地域との新たな接点を生み出し、新しい形の観光地の在り方を創り出す挑戦でもあります。