コリアーズが発表したホスピタリティ市場の未来
大手不動産コンサルティング会社、コリアーズ・インターナショナル・ジャパン株式会社が最新のレポート『ジャパン ホスピタリティ インサイト2026年2月』を発表しました。この報告書によると、2025年には訪日外国人観光客数が前年比581万人増の4,268万人に達し、旅行消費額が約9.45兆円と過去最高を更新する見込みです。これらのデータは、日本のホスピタリティ市場の発展を支える重要な要因とされています。
ホスピタリティ投資市場の活況
日本のホスピタリティ投資市場は、宿泊需要の旺盛さに支えられており、ホテルの供給が限られている異常な環境です。このため、2026年も海外からの投資は続くと予測されています。2025年の国内ホテル投資の総額は5,796億円に達し、特にヒルトン福岡シーホークやカンデオホテルズ大阪ザ・タワーといった大型取引が話題に上っています。
さらに、2026年は東京・よみうりランドにポケパークカントーがオープンし、名古屋でアジア競技大会も予定されているなど、日本への関心はますます高まるでしょう。
増加する訪日外国人と旅行消費
訪日外国人の急増は、旅行消費額の向上にも寄与しています。特に、韓国、中国、台湾からの訪問が多く、これらの地域からの旅行者は高額な旅費を支出する傾向が強いです。円安も手伝い、高級ホテルや旅館に対する需要が増大しています。旅行者の1人当たりの支出は、特に欧米や豪州の観光客によって35万円を超えるケースが多いことが報告されています。
地価上昇の動向
インバウンド需要の影響で、地方の観光地でも地価が上昇しています。特に長野県白馬村、岐阜県高山市、北海道富良野市は、国内外の観光客から注目を集めています。これらの地域では、別荘需要も旺盛で、地価が前年比で大幅に上昇しています。
- - 長野県白馬村では、ホテルやスキー場周辺の店舗需要が拡大し、地価が29.3%上昇。
- - 岐阜県高山市では歴史的な町並みの開発計画が進み、地価は28.1%の上昇。
- - 北海道富良野市では、スキー場近くの別荘地に人気があり、地価は27.1%上昇を記録。
これらの地域では、国内外からの資金流入により、ホテルやコンドミニアムの建設が進んでいます。
金利の影響
2024年以降の日銀の利上げが影響し、長期金利が上昇傾向にあります。この金利上昇は、不動産価格に対して圧力を与えつつも、資産クラス間の二極化を促進しています。住宅や物流分野は安定した成長を見せていますが、ホテルや商業物件も再度の収益回復を背景に投資家からの関心が高まっています。
2026年は、金利の安定が期待され、賃料の成長や海外資金の需要が価格に影響を及ぼす可能性があります。投資家にとって、金利上昇時にもインカム成長が見込めるアセットが重要視されるでしょう。
結論
日本のホスピタリティ市場は、数々の要因によって確かな成長を見込むことができます。外国人観光客の増加、地域別の地価上昇、そしてホテル投資の活況などが今後も続く中、コリアーズ・ジャパンはさらなる市場分析を行い、業界における重要なプレイヤーとなることでしょう。詳細については、コリアーズの公式サイトでレポートを入手できます。