マーキュリーがNERO Chainのノード運営を開始
株式会社セレスの連結子会社である株式会社マーキュリーが、株式会社NERO HOLDINGSが開発したブロックチェーン、NERO Chainのノード運営に参加することとなりました。この取り組みは、分散型ネットワークの構築と運営に向けた重要なステップとして位置付けられています。
NERO Chainの進化した技術
NERO Chainは、DPoSA (Delegated Proof of Stake with Authority)という最新のコンセンサスアルゴリズムを採用しています。この技術により、高速な処理能力を実現することに成功しており、トークンガスのユーティリティ制限やゼロサム制約への対応にも目を向けています。特に、Paymaster機能はユーザビリティの向上に寄与し、従来のブロックチェーンが直面していた課題を解消するものです。
運営においても、マーキュリーは多くのブロックチェーンネットワークノードを持ち、NERO Chainとの協力を通じてさらなる分散型プラットフォームの強化を目指しています。これにより、より効率的で利用者に優しいサービスの展開が期待されます。
セレスと仮想通貨の親和性
セレス自身は、インターネットメディアの企画・開発・運営を行い、なおかつポイントサイト「モッピー」を運営しています。このポイントサイトは、現金や電子マネーに交換可能なポイントを提供していますが、セレスはこれを一種の仮想通貨(トークン)として位置付けています。ビットコインなどの暗号資産と密接な関係があるため、ブロックチェーン技術との連携が進んでいます。
2021年2月には、マーキュリーが暗号資産交換業ライセンスを取得し、3月にはそのサービス「CoinTrade」を開始しました。このサービスは、シンプルで使いやすいインターフェースを提供し、高水準なセキュリティで利用者を守っています。
NERO Chainのテストネットと将来展望
NERO Chainは2024年10月までに10万人以上の参加者を集める予定であり、これはその技術が期待されていることの証でもあります。モジュラーアーキテクチャを活用し、さらなる柔軟性や自由度を提供することがNERO Chainのフレームワークの大きな特徴です。また、Paymaster APIにより、ユーザーは自分の選択でガス代を支払うことができ、トークンの流動性と利用状況の可視化を進める取り組みも行っています。
マーキュリーの今後の展望
マーキュリーは今後も新しいサービスを提供し続け、暗号資産を用いた資産運用プラットフォームへの成長を目指します。2022年7月には「CoinTradeStake」サービスを開始し、さらには2024年7月を目途に「CoinTradeLending」サービスを展開予定です。これにより、多様なニーズに応じた資産運用が可能になるでしょう。
まとめ
マーキュリーのNERO Chainへの参加は、ブロックチェーン技術の進化を象徴する重要な一歩です。今後もこの新しい技術がどのように展開され、私たちの生活に影響を与えるのか注目されます。マーキュリーとNERO Chainの連携がもたらす新たな可能性が大いに期待されます。