コンパイアンスの潮流と新しい楽しみ方
2024年10月17日、QO株式会社が発表した生活者見立て通信の第3号は、現代のコンプライアンスについて新たな視座を提供しています。タイトルは「コンプライアンスを重視する潮流に乗りつつも、“コンプラを上手にあしらって楽しむ”。」というもので、特にマーケティングの現場での応用が期待されています。
これまでのコンプライアンスの厳格性は、時にビジネス活動を窮屈にし、時代遅れの印象を与えることもありました。しかし、生活者の動向は変わりつつあり、倫理観を逸脱した事例が増えている一方で、行き過ぎた配慮に対する窮屈感も広がっています。
最近の状況
コンプライアンス違反の増加
2024年7月の東京都知事選では有権者からの苦情が寄せられるなど、公的な場におけるコンプライアンスの違反が問題視されました。また、Youtube上での不適切なコンテンツの投稿が度々とりざたされています。これらの出来事は、視聴者や市民の倫理観をふるい立たせる要因となっています。
行き過ぎたコンプライアンス配慮
一方で、SNSでは「産休クッキー」が不妊治療中の人への配慮不足とされ炎上した事例が示すように、コンプライアンスに対する過剰な気配りは時に逆効果となり、社会での自粛がますます強まる傾向があります。また、「マスク警察」や「着物警察」といった言葉も生まれ、行き過ぎた行動を糾弾する動きもあります。これらは、一体どの方向に向かっているのでしょうか。
新たな視点
QOプランナーの寺西氏と木村氏は、現状のコンプライアンス違反の監視は必要だが、過剰な配慮についてはうんざりしていると語ります。「画一的でおもしろくないこの現状を打破するためには、コンプライアンスをあえて遊び心で楽しむ工夫が求められている」と強調しました。
まとめ
今回の生活者見立て通信では、これらの動向を深く掘り下げ、新たなマーケティング戦略のヒントを提供しています。今後のビジネスにおいては、コンプライアンスに対する新たな理解と柔軟なアプローチが求められるでしょう。コンプライアンスをただ守るのではなく、それを楽しむという姿勢が、今後のマーケティングにおいて求められるのかもしれません。
ご参考
公式noteでは、生活者見立て通信の執筆にまつわるエピソードや思考過程も公開されています。興味のある方はぜひご覧ください。
生活者見立て通信 編集部こぼれ話
QO株式会社の詳しい情報は、
こちらでご確認ください。