ソフトバンクとNECの連携
ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)と日本電気株式会社(以下「NEC」)が手を組み、渋谷に位置する東急不動産の本社「渋谷ソラスタ」をスマートビルへと進化させる取り組みが始まりました。このプロジェクトは、両社が特に強みを持つ最新のテクノロジーを融合させることにより、業務の効率化や働き方の革新を図るものです。
スマートビルディング化の背景
東急不動産は「渋谷ソラスタ」を「自律的に進化し続けるスマートビル」にすることを目指しています。具体的には、設備の連携やユーザーとのインタラクションを通じて新たなスマートビルの価値を創出します。また、2019年からは東京の竹芝地区における「Smart City Takeshiba」プロジェクトを通じて、様々な都市課題の解決に取り組んできました。
新たな技術の導入
本取り組みの一環として、東急不動産本社にはNECの生体認証ソリューション「Bio-IDiom Services」が導入され、2023年1月にはその稼働が始まっています。これにより、従業員や来訪者は顔認証を用いてスムーズに入館できるようになり、業務効率が大幅に向上します。加えて、夏にはソフトバンクの「WorkOffice+」と連携した新たなサービスの提供も予定されています。
具体的なシステム
「WorkOffice+」は、会議室の予約や来訪者の登録管理など、オフィスのスマート化を促進するシステムです。従業員はスマートフォンやパソコンを使って簡単に施設を予約でき、NFCやQRコードを利用してチェックイン・チェックアウトも可能です。これにより、実際の利用状況を確認することが容易になります。
また、NECの生体認証ソリューション「Bio-IDiom Services」は、入館ゲートや各階の執務室ドアにも導入されています。これにより、44台の端末が顔認証機能を使って、従業員や来訪者の入館を管理します。さらに、新たに導入される端末は、ジェスチャー認識に対応した非接触型の勤怠打刻機能を搭載しており、ニーズに柔軟に対応可能です。
これからの展望
ソフトバンクとNECのパートナーシップの下、東急不動産は今後もスマートビルディングの維持・運営を進め、様々な企業に向けたDX支援をさらに強化していく方針です。この連携は単なる技術導入にとどまらず、企業のより良い未来の実現に向けての第一歩とも言えるでしょう。
このように、ソフトバンクとNECは新たな技術を活用して法人向けのサービスを拡充し、より快適で効率的な働く環境を築くことを目指しています。渋谷ソラスタの事例が今後のスマートビル化のモデルとなることが期待される中、両社の取り組みから目が離せません。