MKIの新たなSaaS型不動産管理ツール『MKI CRE Suite』の登場
三井情報株式会社(MKI)が2013年8月下旬に新しいSaaS型不動産管理ツール「MKI CRE Suite」を発表しました。このツールは、企業が保有する不動産を戦略的に管理し、経営資源として最大限に活用できるよう支援することを目的としています。
企業不動産管理の重要性
近年、国際会計基準の適用や減損会計の実施により、企業は不動産を単なる所有物としてではなく、経営資源の一部として捉えることが求められています。特に一般企業では、総資産の30%から40%が不動産であると言われており、CRE(Corporate Real Estate)マネジメントの重要性は増す一方です。MKI CRE Suiteは、こうしたニーズに応える形で開発されました。
SaaS型サービスへの取り組み
MKIがこの新たなリリースに踏み切った背景には、SaaS(Software as a Service)型サービスへの市場の期待があります。最近のデータでは、企業のSaaS関連サービス市場が2013年までに2倍以上の規模に成長する見込みであるとされています。これは、ブロードバンドの普及やサーバー仮想化技術の進展により、企業の情報システムのコスト削減が可能になったことを反映しています。
MKIは、グループ会社であるMKInetを通じて、データセンターを活用し、安全にサービスを提供します。このデータセンターは、堅牢なセキュリティ体制を敷いており、安定したサービス提供を実現しています。
MKI CRE Suiteの機能
MKI CRE Suiteのリリースにおいては、段階的な機能リリースが予定されており、初回の機能として「保有不動産の可視化」が提供されます。これにより、物件の基礎情報を容易に把握でき、Googleストリートビューとの連携によって地理情報も可視化されます。今後のリリースでは、資産最適化シミュレーションや企業価値シミュレーションなど、さらに高度な機能の提供が予定されています。
NTTデータイントラマートからの支持
この新サービスの発表に際し、NTTデータイントラマートは、企業不動産の有効活用ニーズに応えられるソリューションを提供するとともに、今後のSaaS市場における双方の連携を強化していくことを表明しました。彼らは、MKI CRE Suiteの開発が市場における重要な一歩になることを期待しています。
結論
MKI CRE Suiteの登場は、企業不動産管理における新しい選択肢を提供します。このツールが多くの企業に導入され、企業価値の向上に寄与することが期待されます。今後の機能リリースにも注目が集まります。詳細については、
MKIの公式ウェブサイトをご覧ください。