BTMとQSDの子会社化による東北地方のDX推進加速
株式会社BTMがクエスト・システム・デザイン(QSD)の株式を100%取得し、子会社化することが決定しました。この戦略的提携により、東北地方のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させる狙いがあります。東京と山形、二つの拠点を中心に、多くの優秀なエンジニアを獲得し地方企業に向けたDX推進を進めていくとのことです。
BTMのミッションと成長戦略
BTMは「日本の全世代を活性化する」というミッションのもとに、地方のヒトとモノの力を活用したDX推進事業を展開しています。設立以来、全国の開発会社とのネットワークをデータベース化し、それぞれの地域における開発ニーズとのマッチングを行っています。この活動により、独自のノウハウで育成された「自律型フルスタックエンジニア」が、DXソリューションサービスを提供し、多くの地方企業に寄与してきました。
現在の日本は人口減少が進んでおり、特に地方での労働人口減少は深刻な課題です。しかし、BTMは地方こそ日本の将来を担う可能性があると信じており、地方企業のDXを進めることによって日本全体の活性化を目指しています。
QSDの新たな展開
QSDもまた、ITの力で地方を活性化することを理念として持っています。QSDは創業者の故郷である山形県に支社を設立し、東京の先端案件に地元エンジニアをリモートで参加させる仕組みを確立しました。この取り組みによって地域の雇用創出が進み、エンジニアの技術力向上を図っています。
QSDの事業展開は、BTMが掲げる地方の力を信じる戦略と一致しており、両社の提携により、東北地方におけるエンジニア採用や顧客基盤の拡大が図られます。
具体的な期待される効果
1. エンジニア採用力の強化
BTMの採用力をQSDが持つフルリモート開発体制と掛け合わせることで、東北地方のエンジニア採用が促進され、一層の活躍の機会が生まれます。
2. 顧客基盤の拡大
QSDが構築している山形県の製造業を中心とした顧客ネットワークにBTMの営業力を加えることで、地域企業のDXをさらに後押しし、BTMグループとしての取引拡大を図ります。
3. キャリアパスの拡充
両社のエンジニアは互いの案件に参画可能となり、選択肢が広がります。これにより、個々のスキルアップや理想のキャリア実現を支援する環境が整います。
今後の展望
BTMは今後も地方企業との連携を強化し、自社のミッション実現を目指します。QSDの子会社化はこの戦略を加速させる重要なステップと位置づけられています。QSDが東京と山形で培った実績にBTMの営業力と人材育成力を融合させることで、グループ全体の成長を促進していくでしょう。これにより、「BTM×QSD」として、東北地方のDX推進を加速させることが期待されています。
企業情報
株式会社クエスト・システム・デザイン
- - 代表: 阿部 一志
- - 設立: 2004年5月
- - 事業内容: 情報処理システムの構築、企画、コンサルティング、設計、製造など
- - 本社: 東京都港区虎ノ門五丁目11番2号オランダヒルズ森タワー
- - URL: qsd.co.jp
株式会社BTM
- - 代表: 田口 雅教
- - 設立: 2011年8月
- - 事業内容: DX推進事業
- - 本社: 東京都渋谷区神泉町9番1号Daiwa渋谷神泉ビル2階
- - URL: b-tm.co.jp