キャピタランド・インベストメントが新たな成長戦略を発表、グローバル展開加速へ

キャピタランド・インベストメントが進化する未来



シンガポールに本社を置くキャピタランド・インベストメント・リミテッド(CLI)は、2024年11月22日に開催したインベスター・デイで、アジア太平洋地域と欧米における事業の多角化を加速する意向を表明しました。このイベントには、200名を超える機関投資家やパートナーが参加し、今後の成長戦略についての議論が行われました。CLIは"Forge Ahead"というテーマの下、堅実な成長を追求し、持続可能な株主資本利益率を目指すことを公言。その中で、ファンド運用資産総額を2028年までに2,000億シンガポールドルに倍増させる計画が発表されました。

事業展開の新たな幕開け



CLIは、営業収益を2030年までに現在の2倍、すなわち10億シンガポールドル超に引き上げるという大胆な目標を掲げています。主要な収益源としては、REITプラットフォーム、私募ファンド、ロッジングやコマーシャルマネジメントが挙げられます。これにより、新規の資産取得やファンド組成、M&Aを通じてさらなる成長を図ります。

特に注目すべきは、アジア太平洋地域でのM&A活動の強化と日本REIT市場への初進出です。CLIは2024年11月20日にSCキャピタル・パートナーズ・グループの株式40%を取得し、さらに年間での成長を見込んでいます。この取り組みが完了すると、CLIのファンド運用資産はかなりの増加が期待されます。

投資家との新しい関係の構築



CLIのグループCEO、Lee Chee Koon氏は、アジア太平洋地域における基盤を確立し、さらなる地理的多角化を推進する方針を示しました。インドや東南アジア市場での成長を視野に入れ、中国市場での最適化も進めていくとのこと。これにより、米国や欧州といった新興市場への進出も視野に入れているようです。

特に注目すべきは、CLIのアセットライト戦略です。同社は、バランスシートの効率的な管理を行い、今後5年間で240億シンガポールドルをリサイクルする計画を掲げています。この間、中国での調達も行っている点がポイントです。

新たな投資テーマと戦略



CLIは、人口動態やデジタル化、環境への配慮といった長期トレンドを基にした投資戦略を展開しています。特に、健康寿命の延伸やウェルネス市場の拡大がCLIの事業機会を広げていると指摘しました。地政学的な不安定性がキャピタルコストの再評価をもたらすことも、同社の新たな投資機会を生む要因であると考えられます。

また、デジタル化の進展により、データストレージの市場も拡大中です。CLIは再生可能エネルギーへの投資を進め、持続可能な運営を目指しつつ、27のデータセンターも活用し、成長の基盤を強化しています。

優秀な人材の確保



CLIはまた、優れた人材の確保にも力を入れています。オーストラリア市場での成長を促進するため、新たにシニアリーダーを2名採用することを発表しました。この動きは、CLIのオーストラリアにおけるファンド運用の基盤を一層強化する狙いがあります。

CLIは今後も持続可能な成長を視野に入れ、世界的に事業を拡大していく方針です。このような取り組みにより、同社の戦略が今後の成長を支えることが期待されています。

会社情報

会社名
キャピタランド・ジャパン 株式会社
住所
東京都千代田区丸の内2-2-3丸の内仲通りビル6F
電話番号
03-5219-3033

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