イオレとGaiaが提携、暗号資産金融事業へ進出
株式会社イオレは、株式会社Gaiaとの間で暗号資産金融事業に関する戦略的な事業提携に関する基本合意書を締結しました。この提携により、両社はさらなる事業成長を目指し、次世代金融プラットフォーム「Neo Crypto Bank構想」の実現に向けた具体的なステップを踏み出しました。
構想の背景と目的
イオレは、2025年における中期経営計画を掲げ、暗号資産金融事業を事業の中心に据えています。具体的には、自社で取得・保有する暗号資産を用いて財務基盤を強化する「暗号資産トレジャリー(DAT)」と、暗号資産の貸出を行い収益を得る「暗号資産レンディング(DAL)」を二本柱とし、さらにそれらを管理・運用する「暗号資産の運用・マネジメント(DAM)」によって収益化を図る方針です。
発表された内容では、ユーザー接点となるウォレットや決済機能、さらには分散型金融(DeFi)を結びつける次世代プラットフォームの構想を具体化させることが、イオレの短期的な収益基盤を強化し企業価値を向上させるための鍵であるとされています。
Gaiaとの協業の意義
Gaiaとの提携は、暗号資産に関する包括的なソリューションを提供するための協業体制を築くことが目的です。Gaiaは、上場企業や機関投資家向けの暗号資産ポートフォリオ運用を通じた深い経験と専門性を持ち、特に以下の分野で顕著な実績を有しています。
- - 暗号資産運用・執行能力: 複数の主要な取引所や流動性プールへのアクセスを通じて、高度な執行を行う能力。
- - セキュリティとガバナンス設計: スマートコントラクトの監査や安全な鍵管理など、国際基準を満たすセキュリティを備えています。
- - 決済領域での実装力: 「クリペイ」といったサービスによって、暗号資産と法定通貨のスムーズな接続が可能。
- - DeFiでの国際的評価: 高評価のDeFiインデックス「LOCKON」を持ち、国際的にも認知された技術力。
これにより、両社は暗号資産金融事業の各領域において具体的な協議と連携を進めることが期待されています。
基本合意の具体的な内容
本提携には、以下のような内容が含まれています。
1.
暗号資産トレジャリー(DAT): イオレが保有する暗号資産の取得計画に対する支援とともに、ガバナンス体制の整備を進めます。
2.
暗号資産レンディング(DAL): イオレの暗号資産を利用した安定したレンディングモデルの構築を目指します。
3.
暗号資産の運用・マネジメント(DAM): 新しい運用プロダクトの企画やリスク限度の設計を検討します。
4.
決済機能の連携: オン/オフランプ機能を使い、暗号資産の利便性を高める施策を進めます。
5.
コンプライアンス運用: 法規制に適した運用プロセスの整備を進行。
6.
ガバナンスの強化: 将来的には資本参加も視野に入れ、さらなる連携を強化します。
今後の展開
2025年7月の暗号資産金融事業への参入以降、イオレは暗号資産の購入及び運用体制の構築をさらに進めてきました。これを通じて、トレジャリー、レンディング、管理といった基盤整備を着実に進めています。
今回提携したGaiaの優れた技術や運用の強みを活かすことで、イオレは「Neo Crypto Bank構想」をより早く、かつ安全に実現する道を歩んでいきます。法規制や市場の変化を捉えつつ、透明性のある暗号資産金融サービスを提供し、持続的に成長する新しい金融エコシステムの創出を目指していく方針です。
株式会社Gaiaは、暗号資産領域における戦略設計やリスク管理を支援するWeb3専門企業です。彼らが持つ技術基盤は、企業が自律的に暗号資産を管理できる体制づくりに貢献しています。
- - 社名: 株式会社Gaia
- - 本社所在地: 東京都中央区京橋
- - 代表取締役: 窪田 昌弘
- - 事業内容: 暗号資産関連事業、ブロックチェーン開発、金融システム開発など
- - ウェブサイト: Gaia公式サイト
このように、イオレとGaiaの提携は、今後の暗号資産金融事業において革新を起こすための礎となるでしょう。