テレワークと機密情報
2020-12-22 16:00:08
テレワークによる機密情報リスク、経営者の76%が懸念を表明
テレワーク導入企業のセキュリティリスク調査
2020年12月、テレワークにおける機密書類と重要書類のセキュリティリスクを調査した結果、東京都内在住のテレワーク導入企業の経営者の76%が、社員の自宅での機密書類や重要書類の流出・紛失のリスクが「高まっている」と感じていることが明らかになりました。
調査の概要
この調査は、テレワーク実施にあたり、どのようなセキュリティ上の懸念が存在するのかを把握することを目的としました。調査には100名の経営者が参加し、特に自社の社員が機密書類や重要書類を自宅へ持ち帰っている企業に焦点を当てました。
調査結果
調査の結果、「非常に感じる」と「感じる」を合わせると76%に達しました。具体的には、34%の経営者が「非常に感じる」と回答し、42%が「感じる」と答えています。この結果は、テレワークの普及に伴う脆弱性が顕在化していることを示唆しています。
具体的な対策
さらに、テレワークによるリスクを軽減するための工夫として「自宅での機密書類や重要書類の管理方法を統一する」ことが57.9%と多くの支持を集めました。他にも「社内で管理について注意喚起する」や「扱える人を限定する」という意見も寄せられています。
技術的手段と教育
自由回答の中には「自宅の金庫に保管する」や「業務をデジタル化する」といった技術的な手段に加え、「機密書類を扱う意識の教育」が必要との意見も多く見られました。これにより、社員の注意喚起が期待できます。
SNS活用のリスク
また、具体的な不安要素として「テレワーク中の状況をSNSに投稿していた際に不安を感じた」という事例も報告されています。これは、一見すると何気ない行動が企業の機密情報に大きな影響を及ぼす可能性があることを示しています。
経営者の意見
経営者の81.0%は、機密書類を金庫などで管理し徹底することが重要だと考えています。特にセキュリティ対策として社員に対して管理の強化を求める声が強まっているのです。このことからも、テレワークの普及に伴い新たなリスクへの対策が急務であることが分かります。
まとめ
テレワークが一般化する中で、機密書類や重要書類のセキュリティリスク管理がますます重要になっています。調査からは、経営者が流出や紛失のリスクを感じていることや、そのための対策に関心を持っていることが浮き彫りとなりました。社員の安全な勤務環境を作るために、金庫での管理や意識の教育を取り入れることが、企業にとってキーになるでしょう。安全で効果的なテレワークを実現するため、企業は適切なリスク管理を再検討する必要があります。
会社情報
- 会社名
-
ディプロマット・ジャパン株式会社
- 住所
- 東京都大田区西蒲田7丁目48-3 大越ビル8階
- 電話番号
-