Scalebaseの持続的な成長に向けた新たな資金調達
バックオフィス業務の効率化を目指すScalebase株式会社が、DNX Venturesを引受先にした第三者割当増資を実施し、累計資金調達額が25億円に達しました。この資金により、同社は生成AIを活用したプロダクトの開発強化や、販売・請求業務における新機能の開発に注力する予定です。
複雑化する販売プロセスへの対応
近年、企業は多様な商品やサービスを提供する中で、それぞれに異なる料金体系の導入を余儀なくされています。定額制、従量課金、個別値引きなど、これまで以上に柔軟な価格設定が必要とされています。しかし、多くの企業は旧式の基幹システムに依存しており、スプレッドシートを用いた手作業に頼る状況が続いています。これによりデータの不整合や請求ミスが頻発し、これが事業の成長のボトルネックとなっているのです。
Scalebaseの革新的な解決策
「Scalebase」は、見積もり、契約、請求、売上業務を統合的に管理し、リアルタイムでのデータ可視化を実現しています。料金プランに基づいた自動計算により、正確な請求が可能となり、経営指標も瞬時に把握できるようになります。また、「Scalebase ペイメント」では、あらゆる決済手段に対応し、法人取引の効率化を図っています。
今後の展望とAIの活用
Scalebaseはこれまで250社以上の導入実績を誇り、契約数も50万件を超えています。この新たな資金調達を通じて、生成AIを活用したテスト自動化や品質保証の向上を図り、リリース速度を高めていく方針です。また、新機能の追加によって、より複雑な業務を抱える企業でもオペレーションコストを抑えながら、柔軟な販売戦略を実施できる環境を整えることを目指しています。
Scalebaseの理念と企業支援
Scalebaseの使命は、あらゆる企業のバックオフィス業務を効率化し、リソースを本来の価値創出に集中できる環境の実現です。これは、日々進化するビジネス環境に対応した柔軟性を持つプロダクトを提供し続けることに他なりません。そのために、同社は長年の顧客支援を通じて得た知見を活用し、お客様のニーズに応じたサービスの進化を目指しています。
資金調達の詳細
- - 累計資金調達額: 25億円
- - 調達方法: 第三者割当増資
- - 引受先: DNX Ventures
- - 資金使途: プロダクト改良、新機能開発、自動化推進、営業・マーケティング体制強化
引受先であるDNX Venturesの倉林陽氏は、Scalebaseの今後の成長が日本の業界発展に貢献すると述べ、毛利CEOのもとでの機能拡充に期待を寄せています。Scalebaseはこの資金調達を契機に、一層の成長を遂げることでしょう。