丹波竜化石工房が誕生させた新たな恐竜の世界
兵庫県丹波市にあるたんば恐竜博物館が、2023年7月12日(土)にリニューアルオープンしました。これにより、恐竜愛好家たちにとって興味深い新たな展示が誕生しました。この博物館は、前期白亜紀の地層が広がる地域に立地し、2006年に地元の方々によって発見された恐竜の骨からスタートしています。
丹波竜の発見とその意味
丹波竜の正式名称は「タンバティタニス・アミキティアエ」。この名前は兵庫の丹波地方に由来し、ギリシア神話の女巨人ティタニスと発見者の友情を反映しています。発見された骨は全てはそろっていないものの、尾椎から独自の特徴が認められ、竜脚類の新属新種であることが分かりました。この恐竜は、十数メートルという大きさを持ちながら、同時に小型の部類にも分類されます。その特徴的な長い首は、広い範囲の植物を食べるための適応であると考えられています。
新たなスタートを切ったたんば恐竜博物館
新たにリニューアルされた博物館の展示には、5つのゾーンが設けられています。まず、入口を入ると、丹波竜の復元模型が来場者を迎えます。続いて「丹波3億年の旅ゾーン」では、丹波市に見られる岩石や地質が展示され、地層や化石の形成過程を体験的に学ぶことができます。
次に訪れる「丹波のキセキゾーン」では、世界に一つだけの丹波竜全身骨格模型を中心に、篠山層群で見つかった化石が展示されています。「生命のあゆみゾーン」では、脊椎動物の進化を通じて現在の生物に至るまでの過程を学ぶことができ、特に恐竜の進化に関する展示では、トリケラトプスなどの貴重な標本も見ることができます。
最後に「エピローグ~未来への軌跡~」では、現在の丹波市の自然や恐竜に関連する書籍の展示も行われており、学びながら過ごせるスペースが設けられています。また、丹波竜のちーたんグッズも販売されており、特に恐竜ファンにとっては魅力的です。
周辺施設の魅力
たんば恐竜博物館からアクセスの良い「丹波竜の里公園」では、実物大の丹波竜モニュメントがあり、子どもたちが遊べるアスレチック設備も完備しています。また、「元気村かみくげ」では、土日祝日に化石発掘体験が受けられ、地域の農産物や名物である恐竜焼きも楽しめます。さらに、恐竜が生きていた地を直接体感できる地点もあり、まさにロマン溢れる体験ができます。
たんば恐竜博物館の基本情報
- - 所在地: 〒669-3198 丹波市山南町谷川1110番地
- - 休館日: 月曜日(夏休み中の8月31日まで無休)
- - 開館時間: 午前10時~午後5時(11月1日~3月31日は午後4時まで)
- - 入館料: 大人 300円、 小中学生 100円
- - 問い合わせ先: 丹波市教育委員会 教育部 恐竜課 TEL: 0795-77-1887
- - アクセス: JR加古川線「久下村駅」から徒歩10分、 またはバスで5分、舞鶴若狭自動車道「丹南篠山口 I.C」からは約30分。