心の手紙コンテスト入選
2023-02-14 10:00:31

「つたえたい、心の手紙」コンテスト:24作品が入選、故人への想いを綴る手紙に感動

第15回「つたえたい、心の手紙」コンテスト:24作品が入選、故人の記憶を未来へつなぐ



「くらしの友」が主催する第15回「つたえたい、心の手紙」コンテストの入選作品24点が決定しました。このコンテストは、亡くなった大切な人への手紙を募集するもので、2008年の開始以来、延べ1万6千通を超える応募があり、多くの人々の共感を集めています。

2022年5月~10月の応募期間中には、全国から1112通の手紙が寄せられました。10代から90代まで、幅広い年齢層からの応募があり、現代社会における死生観や家族の形の変化を反映していると言えるでしょう。

金賞作品:視覚障害を持つ母への手紙、その力強い生き様に感動



今年の金賞を受賞したのは、鈴木美智子さん(京都府・50歳)の『母の「伴走者」から「後継者」となる!』です。視覚障害を持ちながらもマラソンに打ち込み、前向きに人生を駆け抜けた母への手紙には、深い愛情と感謝が込められています。

「目で感じる光は無いけれど、心はいつもいい天気!」という母の言葉は、多くの読者に勇気を与え、困難な状況にあっても前向きに生きる大切さを伝えています。母娘の二人三脚のマラソン人生、そして母の死後も、その意志を受け継ごうとする作者の強い決意が、審査員を深く感動させました。

審査員総評:感謝と感動、そして未来への希望



審査員は、感謝や感動の気持ちがストレートに伝わってくる作品、そして、読む人に勇気を与える前向きな作品を高く評価しました。回を重ねるごとに応募作品の水準は向上しており、現代社会の様々な問題や変化を反映した、多様な視点の作品が寄せられました。

特に今年は、戦後生まれの応募者が増加しており、少子化や家族形態の多様化といった社会情勢の変化が、手紙の内容にも反映されている点が注目されます。亡くなった方への手紙を書くという行為が、現代社会における個人の記憶、そして社会全体の記憶を繋ぐ役割を担っていると言えるのかもしれません。

入選作品は作品集として配布、Webサイトでも公開



入選作品24点は、『つたえたい、心の手紙』作品集として小冊子にまとめられ、2023年5月より抽選で1500名に配布されます。また、金賞と銀賞の作品は3月下旬から公式Webサイトで全文公開されます。故人を偲び、未来への希望を見出す、感動的な手紙の数々をぜひご覧ください。

コンテスト概要



審査委員長:株式会社くらしの友 会長 伴良二
審査員:株式会社日経BPコンサルティング 代表取締役社長 寺山正一、クリエイティブディレクター 中井川功、ジャーナリスト 足立則夫、小説家 朝比奈あすか、ライター/紀行家 山内史子、一般社団法人手紙文化振興協会 代表理事 村上和子
募集期間:2022年5月1日~10月31日
応募作品数:1112点(アマチュアのみ)
作品字数:800字程度

各賞受賞者一覧



金賞
『母の「伴走者」から「後継者」となる!』鈴木美智子さん(京都府・50歳)

銀賞(順不同)
『えっちゃんへ』後藤里奈さん(東京都・33歳)
『父さんのアイスクリーム』山田和彦さん(愛知県・75歳)
『一枚の写真』福田好子さん(群馬県・56歳)
『繁兄ちゃん弁当ありがとう』池永伸二さん(大阪府・81歳)
『母の手作り弁当』酒井公子さん(福岡県・80歳)

佳作(順不同)
『前掛け姿の母さん』佐藤ヨキ子さん(千葉県・79歳)
『いつも一緒』森本謙四郎さん(東京都・88歳)
『繋がる思い』山形明美さん(神奈川県・53歳)
『ひまわりさん』平田幸子さん(大阪府・67歳)
『我が終生 尊敬する貴方へ』遠城寺恵美子さん(福岡県・90歳)

入選(順不同)
『決意表明』豊田舞さん(愛知県・24歳)
『母の干ぴょう』高村晴美さん(北海道・65歳)
『お父ちゃん ありがとな』溝口禎之さん(兵庫県・61歳)
『あんこの生きられなかった老後を生きる』小池みさをさん(千葉県・59歳)
『忘れられない日』金川久代さん(福岡県・77歳)
『もういくつ寝ると』山下信子さん(千葉県・60歳)
『たいした人になる。』鈴木美穂さん(宮城県・30歳)
『お義父さんへ』今西るみさん(香川県・30歳)
『最期のエール』古川睦さん(京都府・24歳)
『よーんなーよーんなー』大城見果鈴さん(沖縄県・27歳)
『待てど暮らせど』種田潔さん(広島県・71歳)
『届けたい年賀状』川部えり子さん(長崎県・68歳)
* 『母とおばちゃん』山岸陽子さん(新潟県・76歳)

会社情報

会社名
株式会社くらしの友
住所
東京都大田区西蒲田8-2-12
電話番号
03-3735-3101

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