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医療情報システムのサイバーセキュリティ対策セミナーレポート：聖マリアンナ会主催セミナー詳報

近年、医療現場におけるICT化は急速に進んでいます。電子カルテの普及や、医療機関間の情報共有システムの構築など、医療の質向上に大きく貢献しています。しかし、同時に、患者の個人情報を含む機密情報の漏洩リスクも高まっています。

2016年5月10日、一般財団法人聖マリアンナ会は、「メディカル情報システムコストを抑えて効果の高いサイバーセキュリティ・情報漏えい対策」と題したセミナーを開催しました。本稿では、セミナーの内容を詳細にレポートします。

セミナー概要

本セミナーでは、医療機関における情報セキュリティ対策の現状と課題、具体的な対策、先進的な取り組み事例などが議論されました。基調講演、事例講演、パネルディスカッション、講演など、多様なセッションが用意され、医療関係者にとって貴重な情報が提供されました。

登壇者

赤尾保志氏（一般財団法人聖マリアンナ会理事長）
熊谷真二氏（一般財団法人聖マリアンナ会システム部部長）
金谷泰宏氏（国立保健医療科学院健康機器管理研究部部長）
名和利男氏（株式会社サイバーディフェンス研究所専務理事/上級分析官）
水島洋氏（国立保健医療科学院研究情報支援研究センター上席主任研究官）
池田克彦氏（Vormetric東京オフィスカントリーマネージャ）
深津博氏（メディカルITセキュリティフォーラム代表理事）

セッション内容

ご挨拶：赤尾理事長による開会のご挨拶では、医療情報システムの重要性と、それに伴うセキュリティ対策の必要性が強調されました。
事例講演「医療機関における先進的な取り組み事例」：熊谷氏による講演では、聖マリアンナ会における具体的なセキュリティ対策の取り組みが紹介されました。
パネルディスカッション「医療機関における個人情報管理の現状と課題」：金谷氏を座長に、名和氏、水島氏をパネリストに迎え、医療機関における個人情報管理の現状と課題について活発な議論が展開されました。
基調講演「医療機関に見られるクローズネットワークへのサイバー攻撃の手口」：名和氏による基調講演では、医療機関を標的にしたサイバー攻撃の手口や、その対策について解説されました。
講演「情報漏えいやサイバー攻撃から個人データを守るソリューション」：池田氏による講演では、Vormetric社のデータセキュリティソリューションが紹介され、具体的な製品やサービスが紹介されました。
* 閉会のご挨拶：深津氏による閉会のご挨拶では、セミナーの成果と今後の展望が語られました。

聖マリアンナ会について

聖マリアンナ会は、東横惠愛病院を中核として、医療、介護、その他関連事業を展開する総合医療福祉団体です。戦後の復興期に設立され、地域社会のニーズに応えるべく、医療サービスの提供に尽力しています。

Vormetric社について

Vormetric社は、データセキュリティソリューションを提供する企業です。Fortuneトップ30社の半数以上を含む多くの企業が、Vormetric社のソリューションを利用してデータ保護を実現しています。

まとめ

本セミナーは、医療機関におけるサイバーセキュリティ対策の重要性を改めて認識させるとともに、具体的な対策方法を知る上で非常に有益な機会となりました。参加者は、最新のセキュリティ技術や、効果的な対策方法について理解を深め、今後の医療情報システムの運用に役立つ多くの情報を持ち帰ることができたと考えられます。今後も、医療機関における情報セキュリティ対策の強化が求められます。