スターウッドの新展開
2013-06-28 11:42:05
スターウッド、2023年に中国で新たに20軒のホテルを開業予定
スターウッド ホテル&リゾートの発展と展望
スターウッド ホテル&リゾートは、2013年度中に中国でさらに20軒の新規ホテルをオープンする計画を発表しました。この動きは、中国市場におけるラグジュアリー・ブランドのポートフォリオを倍増させる戦略の一環です。
スターウッドは、1985年に「万里の長城シェラトンホテル北京」を開業したことで中国市場に参入しました。その以来、競合のマリオットやヒルトン、ハイアットを超える総ホテル数を誇り、昨年は25軒の新しいホテルをオープンし、36軒の新規開発契約を締結しています。
現在、スターウッドは中国の主要都市においての地位を確立していますが、今後は中小都市への事業拡大に焦点を当てる予定です。特に、「シェラトン」、「ウェスティン」、「ル メリディアン」などのアッパー・アップスケールブランドは、中小規模都市への進出を進めていきます。さらに、「フォーポイント・バイ・シェラトン」や「アロフト」は、高テクノロジー地域や高速鉄道駅の近隣、都市化が進む地区へ新しく展開予定です。
ラグジュアリーホテルの需要が高まる中で、スターウッドは今後数年で、同市場におけるラグジュアリー・ホテルの数を2倍に増やす方針です。今年の初めには「W広州」がオープンし、北京や上海でも新しい旗艦ホテルのオープンが予定されています。また、蘇州、長沙、成都にも新たなホテルが開業予定です。スターウッドの最高級ブランドである「セント レジス」は、北京や深圳、三亜に加え、長沙、成都、麗江、清水湾、珠海、南京などへの進出も計画しています。さらに「ラグジュアリー コレクション」も大連、杭州、南寧、厦門、南京、蘇州での展開を予定しています。
また、国連世界観光機関(UNWTO)によると、中国は世界で最も多くの海外旅行者を有する国となり、その影響でスターウッドの中国市場における成長が期待されています。中国からの予約数は昨年比で20%増加しており、総体的な宿泊客の95%が中華圏からのものであることからも、その実績がうかがえます。
この成長と新規開発において、5年間で毎年10,000人以上の新スタッフを採用する予定も発表しています。中国での業務が拡大する中、優秀な人材の募集にも力を入れる方針です。アジア太平洋地域の主要責任者や国内の幹部は1980年代後半から同社に在籍し、地元の人材の採用も進んでいます。
スターウッドでは、ロイヤリティプログラム「スターウッド プリファード ゲスト」(SPG)も今後の課題として、中国での会員数を増やすことに力を入れています。2010年度の2倍以上に会員が増加し、特にエリート会員である「エリートゴールド」や「プラチナ」の数も大幅に増加しています。これにより、より多くの中国人旅行者のニーズに応える準備が整っています。
スターウッドは、豊かになった現地の消費者の期待に応えるため、新しいリゾート施設の開発も進めています。海南島におけるリゾート展開など、国内旅行の上昇傾向にも着目しており、スキーリゾートや都市型リゾートの新規開業計画も進行中です。
今後もスターウッドは、中国市場における影響をさらに拡大させ、ラグジュアリーな宿泊環境の提供を実現していく計画です。これにより、国内の旅行者のみならず、海外からの観光客にも魅力的な選択肢を提供していくでしょう。
会社情報
- 会社名
-
日本スターウッド・ホテル株式会社
- 住所
- 東京都渋谷区恵比寿1-18-18恵比寿東急ビル2F
- 電話番号
-
03-5423-6106