圧力容器の規格理解を深める!JIS B 8265/JIS B 8267 規格説明会レポート
一般財団法人日本規格協会(JSA)は、2024年5月25日に改正された「JIS B 8265(圧力容器の構造―一般事項)」と2022年3月25日に改正された「JIS B 8267(圧力容器の設計)」に関する規格説明会を開催しました。
本説明会は、2024年8月9日発行予定の『JIS使い方シリーズ 改訂版 圧力容器の構造と設計 JIS B 8265:2024及びJIS B 8267:2022』を副読本として、同書の目次に沿って解説が行われました。
充実の講師陣と実践的な内容
講師には、JIS B 8265/B 8267の改正から『JIS使い方シリーズ』の執筆に携わった委員が名を連ね、”正しい規格の読み方”から”今回の改正のポイント”について、設計、材料、製作、試験といった実務面における内容を解説しました。
聴講対象者と参加費
本説明会は、規格の読み方が分からない方、規格を正しく理解したい方、圧力容器の設計に携わっており、規格を適切に読めているが、更に理解を深めたい方などを対象としています。参加費は一般で24,200円、維持会員で22,000円です。
充実した内容で理解が深まる!
説明会では、改正されたJIS B 8265とJIS B 8267の解説に加え、水素ステーション関連の設備への適用、新規材料の追加、最低使用温度の許容引張応力表への設定、円筒胴及び球形胴の厚肉の場合の計算厚さの式の改正、衝撃試験の制定など、実務に役立つポイントが解説されました。
事前に質問を提出可能!
受講者には事前に質問フォームが送付され、疑問点などを質問することができます。講義各プログラム内もしくは最後の全体質疑応答にて講師よりご回答いただくことができます。
JIS B 8265/JIS B 8267 の重要性
JIS B 8265とJIS B 8267は、高圧ガス保安法、電気事業法、ガス事業法、労働安全衛生法など、圧力容器関連の法規に引用される重要な規格です。本説明会は、これらの規格を正しく理解し、安全な圧力容器の設計・製造・運用に役立てるための貴重な機会です。
日本規格協会(JSA)について
一般財団法人日本規格協会は、1945年12月に設立された、標準化および管理技術の開発、普及、啓発などを目的とする団体です。我が国の総合的標準化機関として、JIS、国際規格(ISO・IEC規格)、JSA規格の開発、JIS規格票の発行と販売、国際規格・海外規格の頒布、多彩なセミナーの提供、ISO 9001やISO 14001をはじめとする各種マネジメントシステムの審査登録など、幅広い事業を行っています。
まとめ
本説明会は、圧力容器の設計や製造に関わる方にとって、最新の規格情報や実務に役立つ知識を習得できる貴重な機会です。参加することで、規格への理解を深め、安全な圧力容器の設計・製造・運用に貢献することができます。