二拠点デザインファームnottuoが挑む新たなプロダクトの世界

二拠点デザインファームnottuoの挑戦

nottuo株式会社は、2020年10月27日から11月3日にかけて開催された「DESIGNART TOKYO 2020」に初めて出展しました。このイベントは、デザインとアートを融合させた最先端の作品が集まるフェスティバルで、nottuoはその中で実験的なプロジェクト『drill』を発表しています。

『drill』は、今までに存在しなかった新しいプロダクトを作り出すための取り組みであり、実験的なデザイン思考が反映されています。nottuoは、岡山の陶芸作家と共同で開発した「作品と道具の間の器」や、大阪の木工所と協力して生まれた使い手がカスタマイズする「素材の家具」を披露しました。これらのアイテムは、一点ものでありながら、日常的な用途にも使える作品としての価値も持っています。

『drill』プロジェクトの概要

『drill』プロジェクトは、nottuoが試行錯誤を通じて生み出す商品やイベントなどの開発に焦点を当てています。この名称は、「drill」という言葉が持つ『反復した訓練』や『自分の壁を突き破る』といった意味からきています。nottuoは、クライアントへの高い価値提供を実現するため、自身が様々な業態での経験を重ねていくことを重視しています。ターゲットを明確に定めるのではなく、直感的に『これは面白い』と感じるパッションをプロダクトに投影しています。

「DESIGNART TOKYO 2020」での出展

出展されたプロダクトの中で特に注目を集めたのが、「mn」と「Rn」という2つのシリーズです。mnシリーズは、陶芸作家とのコラボによって生まれた高台が特徴の器シリーズで、大皿や小鉢、湯飲みなど6種類のアイテムが揃います。一方、Rnシリーズは、スツールやベンチ、テーブルなどの家具を、あえて完成品ではなく素材として提供し、使い手が自由にカスタマイズすることを前提としています。

展示会では、これらの作品が実際に生活シーンに溶け込む形で展示され、訪れた人々は新鮮な驚きを持ってそれらのアイテムに触れることができました。nottuoの新しい試みに対する期待が高まります。

今後の展望

nottuoは、今回の出展を契機として、さらなる自社開発商品やメーカーとの共同開発プロダクトを発表する計画を持っています。また、展示中のプロダクトは、同期間にオンラインストア『drill store』でも販売されることが決まっています。これにより、展示を見逃した方々も、手軽にnottuoの作品を手に入れることが可能です。

nottuo株式会社は、岡山県と東京都の二拠点で活動しており、デザインを通じて地方と都市の魅力を伝えることを目指しています。「デザインで良くする。」というミッションのもと、地域に根ざした価値を大切にしながら、都会で得たインスピレーションを田舎に還元しています。これからもnottuoの挑戦に注目が集まることでしょう。