Willy Guhlと共に描く未来を思考する田園都市構想展
「Garden City Movement with Willy Guhl」と題された展覧会が2025年11月1日から9日まで、東京都世田谷区のCOMMON UNCOMMON Galleryにて開催されます。この美しい文化イベントは、エベネザー・ハワードが1898年に提唱した田園都市構想を、新たな視点で再解釈したものです。都市の中に住宅、公園、農地などが調和し、自然と文明が共に生きる未来の都市を目指すこの思想は、現代の私たちにも響くものがあります。
今回の展覧会では、Willy Guhlのヴィンテージプランターを中心に、約20点の作品が展示されます。Guhlはスイスのデザイナーであり、その独特なオーガニックなフォルムと自然との調和が特徴です。これらのプランターは、高さ30cmから1mのサイズで、それぞれが存在感を放っています。来場者は、リビングやベランダなどの日常空間を豊かに変えるアイデアを得られるでしょう。
展覧会には、アートとデザインの異なる視点から3組のクリエイターが参加します。最初に紹介するのは、造園家でランドスケープデザイナーの天野慶氏です。彼は店内に1.5m四方・高さ3mの植栽を配置し、来場者がその空間で自然を体感できるように工夫しています。また、天野によって選ばれた緑豊かな植物は、Willy Guhlのプランターに植えられ、自分の好みにあったプランターと自由に組み合わせることが可能です。これはまさに「私だけの緑の都市計画」をその場で選び、持ち帰る機会となります。
次に紹介するのは、イラストレーターのAsuka EO氏です。彼女は、本展のテーマからインスピレーションを受け、特別エディションの作品を5点制作しました。シンプルでありながら奥行きがあり、土地の原点を想起させるスケール感を漂わせる彼女の作品は、空間に新たな風景をもたらします。
最後に、PACIFIC FURNITURE SERVICEは恵比寿を拠点に、Willy Guhlのデザインプランターを現代風にアレンジし、製品を取り扱っています。本展では、Willy Guhlの代表作である〈Guhl Chair〉や、定番プランター〈Spindel〉が登場します。これらの作品は、伝統のデザインを受け継ぎつつも、進化する素材感を大切にした、現代に生きるヴィンテージとも言える存在です。
Willy Guhlのデザインは、時間を重ねることでその風合いが深まるファイバーセメントを活用しています。「Garden City Movement with Willy Guhl」は、ただの展示にとどまらず、参加者それぞれが自らの暮らしに新しい緑のひらめきを持ち帰ることができる特別な機会です。プランターやグリーン、アートを自分の空間に取り入れ、「私だけの都市計画」を実現するためにぜひ足を運んでみてください。
この展覧会は、自然と都市生活が調和する未来を体感する貴重な場となることでしょう。多様なクリエイターたちとの出会いを通じて、私たちの目の前に広がる新しい緑の風景を感じ、再び自然の恩恵を享受することを願っています。
沿革詳細
- - 会期: 2025年11月1日(土)~ 11月9日(日)
- - 会場: COMMON UNCOMMON Gallery
- - 住所: 東京都世田谷区経堂5-28-17 美濃三ビル1F
- - 時間: 12:00~20:00(木曜定休)
- - WEB: インスタグラム