小児の音声障害に関するオンライン講座が好評配信中

小児の音声障害に関するオンライン講座が配信

言語聴覚士（ST）向けに設計された講座「言語聴覚士・ことばの教室の先生のための音声外来のおはなし」がオンラインで配信されています。この講座は、療育センターやことばの教室、耳鼻咽喉科がない医療機関で働く言語聴覚士やことばの教室の先生を対象としています。公開期限は2025年7月29日までで、参加者は80名を超えました。

企画の背景

小児の言語障害は、言語聴覚士やことばの教室の先生方にとって非常に重要なテーマです。しかし、現実には、保護者に対する適切な情報提供や、適切な医療機関の選定には課題が残っています。そこで、代表的な小児の音声障害について解説し、参加者の疑問に答える形で、実践的な知識を提供するこの講座が企画されました。

講義内容

講義では、具体的に耳鼻咽喉科の音声外来でどのような診断が行われるのか、どのような症状で耳鼻咽喉科を受診すべきかといった情報がシェアされます。また、音声に関する専門的な知識を持つことが、言語聴覚士やことばの教室の先生にどう役立つのかについても深く掘り下げられました。

実際の講義の内容

参加者からは多くの質問が寄せられ、講義内でそれに対して直接答える形が取り入れられました。例えば、構音検査で来院した子どもが声のかすれを示す場合に、どのタイミングで耳鼻科を受診すべきか、また受診時にどのような診察が予想されるのか、具体事例に基づいて詳しく解説されました。

さらに、講座を受けた参加者からは「音声障害に関して専門家から直接話を聞ける機会が珍しいため、とても良い経験になった」「地域によって医療機関へのアクセスの難しさを感じることがある」など、多彩な感想が寄せられました。