ESRが日本の物流ファンドで3年連続の高評価
2024年度のGRESBリアルエステイト評価にて、ESR株式会社が運用する「ジャパン・ロジスティクス・ファンドⅡ」と「ジャパン・ロジスティクス・ファンドⅢ」が、アジアインダストリアル部門の「セクターリーダー」に選ばれ、これで3年連続の快挙です。また、両ファンドは「GRESBディベロップメント・ベンチマーク」においても、4年連続で最高ランクの「5スター」を取得しました。
ESRは2014年からこの評価に参加しており、今年はその親会社のESRグループ全体で49社が評価を受けました。特筆すべきは、ESRグループ全体で12の会社およびファンドが、グローバルな評価で「5スター」を獲得したことです。
GRESB評価の意義
GRESB(Global Real Estate Sustainability Benchmark)は、世界中の不動産資産における環境、社会、ガバナンス(ESG)に関するパフォーマンスを評価するための国際的な基準です。今年の調査には、過去最多の2,223社が参加し、その中でESRグループの取り組みは特に高く評価されました。中でも、ESRデータセンター・ファンド1は初参加ながら「5スター」を獲得し、その取り組みの高さが際立ちました。
ESRは、持続可能な開発に向けた具体的な目標を掲げています。データセンター分野では、使用エネルギーの75%を再生可能エネルギーで賄うことを目指し、環境配慮に対する姿勢を強化しています。このような努力が、グローバルな評価に結びつく結果となりました。
ESG経営の柱
ESRのESG経営戦略は「Human Centric」「Property Portfolio」「Corporate Performance」の3つの柱で構成されています。これらに基づき、2030年までに達成すべき目標を定めた「ESG2030ロードマップ」を策定し、ESGへの一層の取り組みを進めています。また、責任投資原則(PRI)の署名機関として、サステナビリティ経営を重視しています。
スチュアート・ギブソン氏のコメント
ESRグループの共同CEOであるスチュアート・ギブソン氏は、今年も高評価を受けたことに対して喜びを表しています。「当社の持続的なESG推進への取り組みが評価されることは、非常に励みになる」と述べ、今後も企業価値の向上を目指し、革新的な挑戦を続ける意志を固めました。
まとめ
持続可能性に向けたESRの高い取り組みは、今後の不動産業界においても一層注目されることでしょう。社会のニーズに応じた現代的な施設の提供、そして再生可能エネルギーの活用が進む中、ESRは引き続き市場に新たな価値を提供し続けることでしょう。また、その成果は、企業の社会的責任を果たす上でも必要不可欠な要素となると考えられます。