2025年の物価高に影響された売れ筋商品発表!
株式会社インテージが発表した「2025年、売れたものランキング」には、全国の小売店から収集したデータを基にした、日用消費財の消費動向が表れています。物価上昇の影響を受け、特に米やコーヒーが目立つ存在となっています。
売上ランキングの概観
今年のランキングで断トツの1位に輝いたのは、なんと米です。前年比162%の成長を見せ、その販売金額はコロナ禍の2019年時点のほぼ2倍に達しています。物価高の影響で価格が急騰し、以前は5キロあたり2,000円程度だった米も、現在では約4,000円にまで上昇しています。この背景には、円安や国内外の様々な経済情勢が影響しています。
コーヒーの需要の高まり
続いて注目されるのは、3位にランクインしたインスタントコーヒーと5位のレギュラーコーヒーです。いずれも値上げの影響から前年に比べ、販売金額がそれぞれ29%、25%も上昇しています。気候変動や輸送コストの増加など、様々な要因が背景にあるようです。
食品・飲料の強さ
食品や飲料が上位に多くランクインしているのも特徴です。全体の15位に占める9つが食品、飲料という状況で、特に人気を集めているのがココアやトマトジュース、マーラータンに使われる春雨です。これらはそれぞれ健康志向や流行の波に乗り、消費者の日常生活に密接に関わる商品としての地位を確立しています。
インバウンド需要の影響
さらに今年はインバウンド需要も拡大しました。カルシウム剤が2位にランクインしており、訪日旅行客からの需要が顕著に現れています。また、人気の化粧品も海外からのニーズに支えられて、販売が伸びています。
コロナの影響
一方で、販売苦戦を強いられている商品もあります。例えば、コロナ禍に急成長を遂げた検査薬やオートミールなどが、世間のニーズに合わなくなり、販売が減少しています。このように、コロナウイルスの影響による変化が、消費市場にも影響を与えていることがわかります。
経済情勢の影響
物価高と日々変化する商品トレンドが融合した結果、今年の売れ筋ランキングが形成されました。経済、為替、国際情勢など、複雑に絡み合った要因が人々の購買行動に新しい影響を与えています。インテージでは、今後もこのようなランキングを通じて、消費者トレンドを注視し、広く情報提供を行っていく予定です。
総括
2025年の売れたものランキングは、消費者の生活や時代の変化を如実に反映しています。物価高、インバウンド需要、コロナの影響といった複雑な要因が絡み合い、新たな消費スタイルが確立されつつある中、今後の動向にも注目が必要です。