香川の伝統を未来につなぐ！手打ちと創造のうどん店誕生

香川の文化を体現する新たなうどん店

香川県高松市で誕生した「手打ちと創造はなまるうどん多肥店」が、同地域の食文化に新たな息吹を吹き込む。これは株式会社はなまるが創業25周年を迎え、讃岐うどんの多様性を体現するためのプロジェクト「おいでまい！さぬきプロジェクト」の一環として実施されるものだ。

創業の地・香川における挑戦

はなまるは讃岐うどんを全国に広めてきたが、地域ごとの独自の特性が浸透していないという課題に直面していた。この課題の解決に向け、地域に密着した5つの店舗を、それぞれ異なるコンセプトのもとで刷新し、おいしさと共に香川の文化を発信するという新たな挑戦が始まったのである。

伝統と革新の融合

第1弾となる多肥店は、讃岐うどんの伝統を守りつつ、未来に向けた革新性を追求する店舗として生まれ変わる。職人が店内で手打ちするという希少な取り組みを行い、こだわりの麺を提供。さらには、使用する素材や内装なども地域に根ざしたものにすることで、五感を刺激する体験の場を提供する。特に注目すべきは、香川県産ヒノキを使用したモダンな内装や、県内アーティストによる芸術作品が店内を彩り、香川らしさを強調する。

特別な体験を提供

多肥店では、ただ食べるだけでなく、訪れること自体が特別な体験となることを目指している。店内のデザインから食材まで、香川の魅力を余すところなく展示し、来客に「味わう」喜びだけでなく、地元の文化を「持ち帰る」体験も提供する。例えば、オリジナルアイスキャンディーの販売や地域の特産品を使用した新メニュー展開など、訪れた人々が香川の魅力を存分に感じることができる仕掛けが施されている。

注目の限定メニュー

「手打ちと創造はなまるうどん多肥店」では、香川名物を大胆にアレンジした限定メニューも登場する。たとえば、「骨付き鳥っぽい味のかしわ天うどん」は香川の名物料理を取り入れており、一風変わった美味しさが楽しめる。さらに、香川県綾川町のそばを組み合わせた「白黒つけないかけ・ざる」も、地域の食材を活かした新感覚のメニューだ。

おいでまい！さぬきプロジェクトの意義

この「おいでまい！さぬきプロジェクト」は、地元香川の食文化を守りながら、ともに未来を創造していくための取り組みである。はなまるは全国のチェーン店としての一体感を持ちながら、地域特有の特色や文化を取り入れることで、多様性を大切にした店舗づくりに挑戦している。この挑戦は、讃岐うどんの未来を創るだけでなく、香川全体の魅力を再認識させるきっかけとなることを目指している。