ジョーシスが140億円のベンチャーローンを調達し新たにサービス展開
ジョーシス株式会社は、セキュリティ強化とコスト削減を目的として、140億円のベンチャーローンを調達しました。この資金は、高まるSaaSの利用に対応する新サービス「SaaSドック」と「SaaSキュア」の提供に注力するために活用されます。特に、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進により、企業がSaaSを利用する機会が増加しており、それに伴って自社のセキュリティリスクの増大及び無駄なコストの発生が懸念されています。
SaaS利用の現状と課題
多くの企業では、SaaSの導入が業務部門主導で行われがちで、情報システム部門においては管理が手薄なケースが見受けられます。基幹システムに比べてSaaSのルール整備が進んでいないため、セキュリティリスクや不要アカウントによる無駄が生じやすい状況です。
さらに、情報システム部門が人材や資源不足に陥っているため、各サービスの管理が困難を極めています。このような中で、ジョーシスは2021年から企業の課題に正面から取り組み、ITデバイス管理やSaaS管理の効率化を目指したプラットフォームを提供してきました。
新サービス「SaaSドック」と「SaaSキュア」の詳細
新たに提供される「SaaSドック」と「SaaSキュア」は、クラウドサービス「ジョーシス」とSaaSオペレーションセンターによるプロフェッショナルのITアウトソーシングを融合させたサービスです。これにより、企業のSaaS利用状況を可視化し、詳細な診断と調査が行われます。
- - SaaSドック:利用状況の可視化と包括的な診断調査を実施します。
- - SaaSキュア:診断に基づき、最適化のためのアクションを代行します。
これらのサービスにより、企業はSaaS管理の最適化を実現し、コスト削減とガバナンスの強化を図ることが可能になります。
カスタマーサポートの拡大
さらに、ジョーシスは2024年10月1日に千葉市に新しいオペレーションセンターを開設しました。このセンターは300坪もの広さを有し、拡大するカスタマーサポートチームの基盤となるもので、2025年末までに200名程度のスタッフを増員予定です。これにより、顧客へのサポート体制を10倍にまで引き上げ、SaaS管理における課題解決に貢献していく考えです。
ジョーシスの成り立ちと展望
ジョーシスは2021年に設立された多国籍スタートアップ企業であり、米国、インド、日本など8つの国に拠点を持つグローバルな事業体です。「Redefining IT operations new-age global business」というミッションのもと、ポストコロナ時代におけるビジネスの進化に寄与するため、業務システムの構築に取り組んでいます。
資本金は1億円で、東京都品川区に本社を構えています。今後もSaaS管理の効率化やセキュリティ対策の強化を通じて、企業の成長を支援する存在として成長を続けていくことでしょう。