QRコードを利用した園児の置き去り防止アプリ「QRだれドコ」が誕生
近年、幼稚園や保育園での園児置き去り事故が多発しており、保護者や保育者の大きな不安となっています。そのような中、QRコードを活用した無料アプリ「QRだれドコ」が登場しました。このアプリの目的は、園児の安全を確保することだけでなく、保育者や保護者の負担軽減にも寄与することです。
QRだれドコの特長
「QRだれドコ」は、以下の3つの特長を持っています。
1.
園児のQRコードをスキャンすることで、送迎時や園外活動時に簡単に安全確認ができる。園児がバスに乗ったり、園に入ったり、外に出る際にQRコードをスマホで読み取ることにより、置き去り状態を防ぐことが可能です。
2.
保護者と保育者間でのリアルタイム情報共有機能。園児がどの時間に、どの場所で活動しているかを簡単に確認できるため、安心感が広がります。
3.
アプリのインストールが不要で、メールアドレスさえあれば無料で登録・利用できるクラウドサービス。手軽に導入できる点も魅力的です。
置き去り事故の実情
東京都において2017年から2020年の間に報告された置き去り事故は94件に及び、保育者の肉体的・精神的な負担も大きくなっています。保育士の調査によると、人数不足や保護者からの苦情、業務負担が Sorgen の最も大きな要因となっており、問題の解決が強く求められています。
QRだれドコは、これらの問題に対処するために設計されました。アプリの発案は、開発担当者の自身の子供が送迎バスに一人だけ遅れた経験から始まっています。そこで、事故が起きる前に対策が必要だと感じ、QRコードを活用したシステムを作り上げました。
利用シーン
具体的な利用シーンとしては、以下のような場面があります。
- - バスの乗降時:QRコードをスキャンすることで、乗車した園児の情報が自動的に記録され、保護者や保育者はいつでも確認可能です。
- - 施設に入園時:タブレット端末でQRコードを読み取ることで、入園したことが保護者に伝えられます。
- - 公園から帰る際の点呼:公園から帰る時にQRコードをスキャンし、全員が揃っているか、誰が欠けているのかを即座に確認できます。
安全性への配慮
QRだれドコには個人情報を含まないよう、ニックネームのみの情報をQRコードに含めており、万が一紛失しても安全が保たれます。また、データはSSL技術で暗号化され、高いセキュリティを確保しています。サーバ運用は、実績のある米国SalesForce®社が行っています。
無料で始められるサービス
QRだれドコは、幼稚園や保育園の場合、最大199人まで無料で利用可能です。保育者と保護者がリアルタイムで情報を共有することで、園児の安全を守り、事故を未然に防ぐ手助けをします。
フルティフル合同会社について
このサービスを提供するフルティフル合同会社は、2021年に設立され、働く世代を支援する小型ウェブサービスを展開しています。保育者と保護者の負担を軽減するため、QRだれドコを無償で利用できるようにしたのです。
今後もQRだれドコが、子供たちの安全を守るための一助となることを期待しています。